UN番号:国際輸送で危険物を運ぶ際に必要な国連番号

UN number

先日買ったMacBook Airの側面には
「UN3481」と記載があります。

MacBook Airは中国から送られてきているので、
運搬においてこのような注意書きが載っています。

国際輸送をする際によく出てくるものなので、
今回は、UNについてまとめてみます。

もくじ

UN番号とは、国連番号

UN番号とは、United Nations Numberのことで、
日本語で指すときは「UN番号」や「UNナンバー」といいます。

番号は、国際連合危険物輸送専門家小委員会(Nations Committee of Experts on the Transport of Dangerous Goods)によって分類し決められています。

そのクラスの分類は以下の通りです。

1. 火薬類(Explosives)
2. 高圧ガス(Gases)
3. 引火性液体類(Flammable liquids)
4. 可燃性物質類(Flammable solids; substance liable to spontaneous combustion; substances which, on contact with water, emit flammable gases)
5. 酸化性物質類 (Oxidizing substances and organic peroxides)
6. 毒物類 (Toxic & infectious substances)
7. 放射性物質類 (Radioactive material)
8. 腐食性物質 (Corrosives substances)
9. その他の有害性物質 (Miscellaneous dangerous goods substances and articles, including environmental hazardous substances)
(Jetro「危険物輸送における留意点:日本」より)

使用例

パソコンの輸送におけるUN3481はリチウム電池

パソコンの外身についていたUN3481は、
リチウムイオン電池の分類番号です。

UN number

輸送依頼時に番号がついていないと、
輸送業者に受け入れてもらえないでしょう。

リチウムイオン電池はパソコンに付属して
それほど危険性がないようにも感じるかもしれませんが、
飛行機の上で発火のおそれがあることを
考えると日常では感じないかも知れませんが、危険です。

コロナウィルス検査で出てくるUN3373は生物由来物質(カテゴリーB)

新型コロナウィスの検体を運ぶときには
国内においてもUN番号を記載するように
郵便局が案内をしています。

2つの要件があり、「不活性」になっていることと
「医療機関などと同水準の厳重な三重包装」がされていることです。

不活性は、付属の溶液を唾液に混ぜることで
実現可能です。

また、梱包については、3重梱包が必要です。
プラスチック容器、液もれを防止するプラスチックシート、
クッション材などのの箱、で3重扱いにできます。

そして外身に「UN3373」の記載が必要です。

検査業者の案内ではUN番号の記載がないものもあります。
しかし、郵便局の輸送方針であるため、
記載がないものについて後で問い合わせが来ることもあります。

スムーズな輸送のためにはUN番号の記載が
国内輸送であっても求められるようです。

詳細の案内はこちらです。

国際輸送のときに注意して使用しよう

原則は国際輸送においても求められる番号です。

最近は個人の取引においても国際輸送を行うことが
増えてきています。

知らなかったでは済まないこともあります。
国際輸送に慣れていない方は
国連番号記載に注意を払いましょう。

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