人口減少の時代、自分の業界に従事している人が減るとどうなるのでしょうか。
工務店の大工さんと話す機会があり、他業界ですがどうなっているかを共有します。
人がいなくなれば、仕事が減るわけではなく増えていきます。ただ、それをしてくれる人が増えるわけでもなく、仕事の質が上がるわけではないです。
大工の現状、10年前の6割の人数
現状施工の中心を担う大工さんの数が10年前に比べて4割減って6割になったと聞きました。
国勢調査を見るとそれほどは減っていないようです。ただ、肌感覚として若い人が減り大工という仕事の区分で働いている人の度数は減少傾向です。
2015年のものまで見ていませんが、労働として市場に供給される量は減っている感想の通り、減っているのでしょう。
空いている人がいれば回してほしいという要望が回る。要望に対してはほとんどの人が応えない
労働量の提供が減るとどうなるのでしょうか。
実際に起きていることは「人がいれば回してほしい」という依頼が出てきます。
人を回してほしいという要望に対して大工さんらがどう対応しているのでしょうか。それは、連絡に出ないということです。
大工さんらは、電話の連絡が多いです。その電話の連絡に出ないのです。
出ても仕方ないということも言えます。出てしまっても相手は対応してもらえると考えます。
出ても追加で仕事ができるわけではない状態です。
仕事はあるが収入や環境改善になっているわけではない
仕事量が増えて労働環境が改善されるのでしょうか。
話を聞く限りでは改善されていません。賃金の上昇も少し。それに対しての労働環境は変わらず。
大工さんの労働時間は移動時間や物資の運搬、待ち時間があるため長時間になりがちです。どこかのしわ寄せをもろに受けてしまうため、労働供給が少なくても労働環境の改善はないです。
地震でヒビが入るように、人が少なくなったから質が上がっているわけではない
労働供給が少ないからといって、仕事の質が上がっているわけではありません。
先日の地震で複数の知り合いの家の外壁にヒビが入りました。悲しいことですが、労働供給が減ったからといって全体の仕事の質の向上につながるわけではありません。
人が減る時代。こういったことは自分の業界でも起こりうることです。他ですでに始まっている現象を見て、自分の業界の減少影響も考えてみてはどうでしょうか。
【編集後記】
子どもが保育園で噛まれて帰ってきたようで。腹立たしい気持ちもありつつ、事をどう収めようか考えています。そんなの日常だという意見もあるでしょうが、ないがしろにもできません。相手もいます。第一報だけなので、もう少し聞いてみるつもりです。
【昨日のはじめて】
いつもの交通管理の方にお礼のお菓子
【子どもと昨日】
帰ってくるのが遅かったようで、寝ていました。朝方はもう少し遊んでほしそうだったので次の機会に挽回します。