ワークショップのファシリテータのモチベーションはどこにあるでしょう?
ファシリテーター自身も自己原因性を持って取り組むことがよいファシリテーターになる方法と感じます。
ただ、いろいろな依頼のされ方もありますし、いつもいつもモチベーションを保つとはいきません。
でも、どこにモチベーションがあるかを知っておけば、自己原因性につなげやすいはず。
モチベーションには、いくつかの方向性があると考えます。
今回は7つを挙げて考えてみます。
まとめあげるよろこび
どこへ向かうかわからない場を最終的にまとめあげるよろこびが、ひとつのモチベーションです。
イメージが近いものは、ジャズのセッションです。
どこへ音が向かうか、雰囲気が進むかもわからない。
あさっての方向へ向かうかもしれません。
発散がとんでもない方向へいくとしても、どこかでちゃんと収束をする。
この変化、まとめあげるところがひとつの喜びです。
大枠は考えておくとしても、その場その場で向かい合う難しさと収束があります。
自由にするといろいろな方向に行けるのですが、構成度が下がります。
目的へのフィット感が損なわれないか、その点を大切にしたいです。
仲良くすること
人と仲良くすること。
特に、初対面の人だったり普段とは別の側面において仲良くさせることを目的としています。
部活やサークルの運営側のイメージですね。
会全体の親和性が上がり、楽しんでもらうことにつながります。
仲良くすることは距離を近づけること。
近づくと違和感や忌避感も出ます。
その場は良くても、後々違和感が強くなる会もありますし、ちょっと悪用されている場合も見かけますので。
できる限り仲良くさせるということが目的ではなく、適度な程度が求められます。
自由に仲良くなってもらうとして、初期をどうやってデザインさせるか。
バランスは難しいので、適度な塩梅にすることを目標にすれば、ファシリテーターのモチベーションにつなげられます。
変化を楽しむこと
会を通して起こる変化を楽しむことがひとつのモチベーションです。
参加者に対しても、また自分に対しても両方です。
自分がある活動のや動きの原因になっていくということが私達のモチベーションになっていく。
相互作用のある動きです。
何かを学ぶ際のまねぶ。
しばらく教えてもらう時間が長かったせいで、お客のように、黙って聞いていればすむ生徒のようになる場合も多かったかもしれません。
常識である部分を覆していくということのモチベーションです。
場をつくることへの興味
場の調整役というのは、その場をつくる立場にあります。
引き立て役であって主役ではないです。
ワークショップであってもセミナーであっても、その全体の呼び方はどうでもいいのですが、場をつくっていくことへの興味がモチベーションです。
開催したセミナーを受講してもらった後、スッキリして話してくれる方がいます。
たくさんあるうちのひとつくらいは、伝えたり変えられたりしたのではないかなと感じます。
化学反応への興味
上記に近いのですが、相互に影響を与えることによって、普段とは異なる要素を抜き出せることが楽しみ、モチベーションになります。
運営の内容は同じであっても、普段と違う人と接したい。
違う人から知らないことを言われてみたいなど。
また、自分が関わらなくてもそういった異なる化学反応が起きているのを観察するのも面白いところです。
社会に対する挑戦
ちょっと変わったことをするという挑戦的な側面があります。
例えば表現。
今は、「伝える技術」がもてはやされる。
でも、いくら教えても「伝えたいという気持ち」がなければその技術は身につかない。
伝えたいという気持ちはどこから来るかというと、伝わらないという体験からくる。
理解してもらえなかったり、説明する機会を得ても伝わならなかったり。
その体験があまり得られなかった人もいます。
社会的な影響もあるでしょう。
その社会的な影響に対する密かな挑戦。
変わったことをする、社会に挑戦するというのもひとつのモチベーションです。
成果を受け止められる
その場で起こったことの原因が、ファシリテーターにあるということ。
自然発生的ではなく、何か自分がしたことの成果としてとらえやすいこと。
それが、ファシリテーターをやるひとつのモチベーションです。
逆に成果がはっきりしないものや、自分でなくてもいいものに対してモチベーションが上がらないということも見受けられます。
まとめとして
いくつかファシリテーターのモチベーションを考えてみました。
分析する、考えることで、自己原因性をつくることへつなげていただければうれしいです。
【編集後記】
京都へ。
ご年配の方の優雅なランチなどを体感。
人の動きなどを見て楽しめました。
【運動記録】
ストレッチ○ 筋トレ○
【子育て日記(5歳・1歳)】
雨降りなので、長靴を使おうか迷いました。
ただ、靴に比べて脱げやすくて嫌みたいですね。