AIが仕事を奪っていく話はずっと話題になっています。自動化という考え方や労働人口の現象に対し、AIの需要が高くなっています。しかし、人間が直感として「理由がないけれど」正しいと感じる力は、まだAIにはありません。この点を考えてみます。
AIには直感はない
AIが判定する際には、判断に数値的な根拠をつけます。例えば、ある集団を二つに分けたいと考えます。この時クラスタリングができるように平面上に一本の線を引きます。
この直線より上にあればO、下にあればXのように判断をしていきます。
この判断は直線を引いたからできるものです。従って、何かしらのデータや数値が元になければその直線は引けず、一定の判断根拠を集める作業が発生します。
論理性がなく判断できる人間の強さ
これに対して人間は過去の判断や類推から、直線が引けなくても2分類の判断ができます。
直線を引く必要がないため時間もかかりませんし、ある程度の正確性が実現できます。実務の世界で根拠が必ず必要かといえば、そうでもありません。結果が出ればいい、結果が早く出ればいいということも多々存在します。
その時には、データを大量に集めて少量の判断をAIにさせるのは無駄になります。わざわざ手間をかけずとも、人間の方が安く短時間で結論を出すのです。
定型化できない仕事の強さ
定型化した業務へのコンピュータのスピードは絶大です。したがって、AIもこういった類の判断は得意で、人の出る幕ではありません。
一方で、定型化できない仕事については逆転します。扱う分量が少なかったり判断するデータが少ないものであれば、類推や情報をとって補わなければなりません。データをコンピュータに食わせる前提がなければ、人の方が優秀です。
仕事の区分けの参考にしてみてください。
【編集後記】
言い続けるとその人の言葉のようになってきます。以前提案をして否認されました。しばらくして近しい話題になると、その否認された提案と同じようなことを言い出しています。学問の世界では誰が最初に言ったか大切ですが、ビジネスではそこと上手に付き合う必要がありそうです。
【昨日のはじめて】
候補者と電話面接
【子どもと昨日】
下の前歯が一本生えてきました。成長を実感します。まだ、これから生えるのでしょうし、しばらく「ぶーっ」と吹くのは続きますが。