会社の会議やまちづくりのワークショップでも話したいことを話し続ける人がいます。目の前にある事実と内容が異なっていてもこの人たちは話し続けます。
結局、議論は噛み合いません。話し続けたいことだけが続くからです。
この場合は、事実に基づいて話を組み直す必要があります。空中戦を地上戦に引きずりこむのです。
空中戦とは
頭の中の空想をベースに議論が噛み合わない状態をここで空中戦と名付けます。
空中戦は、会議でよく起こります。また、喋りたいだけの街づくりの会議などでも良く目にします。
空中戦は事実ベースではないので、話者にとっては話しやすいです。話を続けられるという点では良い戦法かもしれません。
ただ、よく議論の不一致を引き起こします。
図示するとこんな感じです。
皆自由に飛んでいます。
根拠に基づかないので、飛んでいる方向性もバラバラです。話を続けられる利点に引き換え、議論は噛み合いません。
地上戦とは
議論が噛み合わない空中戦を続けても実りが少ないです。事実に基づかなければ当て推量で物事を決めていくしかありません。だから空中戦は地上戦に持ち込みます。
ここでいう地上戦は「事実に基づいた」話し合いに持ち込むということです。
これならお互いにまだ手の届く範囲の話が出来ます。
あるいは地上戦まで持ち込めなくても「地上+空中戦」の形に持ち込みます。
こんな感じです。
「地上+空中戦」というのは、言い換えれば「事実+意見」ということです。
これであれば議論の方向性は単なる空中戦よりも格段にまとまっていきます。
まとまらない話し合いはfactベースで
図示した通り、まとまらない話し合いはfactベースを意識して行ってみましょう。
事実に基づいた話し合いをすることで、議論が明後日の方向に飛びすぎないようにできます。
重きを置くところが、話を続ける=親睦会のようなものであれば、空中戦だけを意識させて話を続けさせることも良いかもしれません。
ただ、会議としての実りは出にくいです。次を意識してフェーズを進めるには地上戦に引き摺り込むことをどこかに意識して話し合いを進めると良いでしょう。
【編集後記】
無駄な会議はできればなくしたいです。なくすときは地上戦です。
ただ、会社や組織の上役が空中戦が好きだった場合、地上戦に持ち込むにはもう一工夫も必要ですね。
【昨日のはじめて】
しろえび紀行
【子どもと昨日】
iPadの画面を見せます。フタを開けると自分の顔が出てきて、「うぅ~!!」と喜びの声を出します。閉じるとその後自分でまたあけて、今度は画面をなめなめ。楽しそうです。