こちらに決定権がない提案事項。
サラリーマンであれば常々経験しますし、経営者だからといっても取引先があるので同様に決められないことはたくさんあります。
思い通りにならないのはもちろんどの人にとってもストレスがでます。
逆に思い通りになれば、獲得感があり満足するかもしれません。
しかし、ビジネスは思い通り行かないことの連続です。
働いている人からすれば当然でしょうが、それぞれの利害を調整していく内容なのです。
だから、提案時には複数の代替案を持っておくことをオススメします。
人は思い通りには選んでくれない
一番オススメの案は、おそらくは一つでしょう。
提案する側としても、相手の最良のものを想像していくと一番のオススメというのはできてきます。
しかしなかなか相手は提案を一番と感じてくれない。
こちらの考えが足りなかったり相手への理解が足りないという理由も当然にあります。
しかし、気分で選びたい人もいます。
こちらに選んでほしい人もいます。
指図されたくない人もいます。
自分で考えて選びたい人もいます。
専門家には相談。決めるのは自分という人はたくさんいます。
「専門家はあくまでも専門家であって、本質の理解をしていない」という発想の方にもお会いしたことがあります。
経験上の理解なのでしょうから、それが合っている・間違っているということではありません。
そのときは合っていたのかもしれません。
理由はいいのですが、ベストと考えて提案したものが通るとは限らないのがその通りの話です。
だから、「複数の代替案を持っておきましょう」につながります。
相手への気遣いのために
複数の代替案は、相手のために持ちます。
決めてあげるのか、自分で決めるのか、寄り添って決めるのか。
どの道であっても、行き先が一つしかないのはとても窮屈なこと。
行き先を途中で変更したり、行き先にたどり着く時刻を変えてみたり、柔軟性があるからこそ面白みを出すことができます。
自分で決められたと考える面白みを得られるのであれば、それも一興と言えます。
当たりをつけることは構わないのですが、行き先は軽く決めておく程度にして、代替案をしっかりと持ちましょう。
代替案を持つのは、相手への気遣いと同値です。
自己への満足感を通すために
複数の代替案は、自分のために持ちます。
提案は、ある意味では交渉です。
こちらが良いと考えるところと先方が良いと考えるところを擦り合わせていく過程に他なりませんん。
相手へ喜びを提供すると同時に、交渉の意味ではこちらが良いと考える提案をどれだけ受け入れてもらえるかの側面が出てきます。
自分の提案を受け入れてもらえるのは、もちろん自分の満足になります。
「私に仮定を話すな」という人
相談は奥が深い。
相談をしてきているのに、「私に仮定を話すな」という相手にもあったことがあります。
仮定を話さず提案をしろというのは、手足を縛って脱出ゲームの扉の鍵を開けるようなもの。
そのときは比較的やり方に迷いました。
決定すべき事項を相手の気配から察知して提案してみることとなりましたが、ラクダを針の穴に通すような感覚もある相談でした。
ただ、この場合でも複数の代替案を持っています。
表層に出すかどうかはおいておいて、代替案を本案の他に1つ以上は持っておきたいところです。
まとめとして
できる方は特に、道筋が見えてしまいます。
「これをした方がいい」というのを一意に決める力があります。
でも、経済学のように全ての情報を完全に共有するような環境で何かを決めることはなかなかできません。
情報を伝えていても信じてくれなかったり、理解してくれなかったりはいくらでも発生するからです。
不完全な環境の中でも、どうやってか何かを決定するためには当初の通り、代替案を少なくとも一つ以上持っておきましょう。
時間がなかったりできる人は特に代替案を持っていかなくても自信を持って提案ができてしまうかもしれません。
でも、できれば代替案は持っていきましょう。
交渉でないなら、自分の中に秘めてで構いませんので、それでも持っておきましょう。
一番良いものがわかっていても、代替案はやはり複数持っておく方が相手にも自分にも寄り添うことができるからです。
【編集後記】
注文していた英語の絵本が届きました。
意外に到着は早いものです。
【運動記録】
ジョギングO ストレッチO 筋トレO サプリO
【一日一新】
UiPathの移植
子どもとカエル
【子育日記(2歳)】
外で遊んでいたのですが、気温が下がったせいか蚊が多くてちょっとで切り上げてきました。
病み上がりなので、すぐに疲れて様子。
あまり無理させずに遊んで、一緒に川の字になって寝ました