法科大学院は法学だけを学んだ人以外にも
門戸を開く側面があります。
そういった方にも向けて、
「法を学ぶ人ための文章作法」
という本があります。
税法関連の方は純粋な法学からは少し
遠いので、論文を書くときに参考になります。
法科大学院の採点目線の理解
法科大学院で法学の問題に解答することを
念頭に置いて法学の文章作成について
説いてくれております。
最初の説明である通り
PartⅠは言語論から説いているため、
読み切るのに少し骨が折れます。
通常の文章のレベルを上げるなら
著者の案内があるようにPartⅡから
参照されると全体をこなしやすいです。
「とすると、」「そうであっても、」「この点、」など、
法学の人がなぜかよく使う言葉への
注意など、意外と面白いです。
法解釈の基本
法解釈入門などを参照として、
法解釈の基本をまとめております。
税法免除の論文を考えると、論文作成の上で
立法論ではなく法解釈 を求めてきております。
法解釈とは、何かを知っておくのは役に立ちます。
法解釈の位置付け
法解釈の位置付けは下記の通りです。
まずは、起こったこと=「事実」があります。
そのうち、議論すべき内容の抽出として
「事実認定」があります。
その事実認定が、法律ではどういう
位置付けに解釈されるのかを考えるのが
法解釈です。
わかりやすい一例として、
住居侵入罪(刑法130条)の侵入における
「住居」をどう解釈するかがあります。
家の中は言わずもがなとして、
塀のうち、屋根の上は入るのでしょうか。
法令を解釈する上での対象として
下記の基本5パターンに3パターンを
含めた8パターンをツールとして使うと
議論に深みがでそうですね。
法解釈のパターン
こちらはよく出てきます。
- 文理解釈
- 拡張解釈
- 縮小解釈
- 類推解釈
- 反対解釈
文理解釈は基本として、文章に
忠実に解釈する。
拡張解釈は日常的な意味よりも
拡大して解釈するものです。
縮小解釈はその逆。
類推解釈は、税法の方はなんとなく
敬遠されているかもしれませんが、
解釈の一つの方法です。
反対解釈は、論理学の逆を考えれば
真ならずとも感じますが、
「はい」「いいえ」に分かれる項目と
前提をおけば、使い所はあります。
これらに加えて以下3つの方法が
存在する理解は面白いところ。
- 歴史的会社
- 論理的・体系的解釈
- 目的論的解釈
よく上がりますが、「判例」は最高裁判決であり
それと地裁や高裁の判決の「裁判例」の
単語を分ける意味など、基本的なところを
わかりやすく提示してくれます。
追加の参考書
参考図書をその他にも紹介してくれているので、
気になるものは手に取ってみてください。
一部ご紹介します。
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おさえてくれていますし、
税法系の方が安心できる木山教授の本です。
↓こちらは別記事もまとめています。
「法学ライティング」の参考箇所抜粋
紹介文章はこちらです。
経営ではなく法学で書きたいビジネスパーソン向け
ビジネスパーソンの方は、
経営の論文の作法に馴染みやすく
違和感なく論理を展開しやすいように感じます。
一方で、法学はその作法や
概念の前提を携えてから話をしなければ、
全く的外れな文章の列挙で終わります。
論じても法的概念に触れていない
などということも出てきてしまいます。
書き方や概念への触れ方に心配がある人は、
研究の息抜きに触れると面白い本です。
気になる方は、大学の図書館などで
ちょっと手にとってください。
【編集後記】
SAOの14話を見ました。
コロナで待っただけあって、
話がテンポ良く進むような感じを受けますね。
【運動記録】
ジョギング○ ストレッチ○ 筋トレ○ サプリ○
【子育て日記(3歳)】
YouTube風におもちゃを解説できる
スキルを身に着けてきてます。
仕事が存在すれば5年くらいで
参入できるかも。。