せっかく話が進んでいるのに、前提条件を崩す上司。
「今それいう?」
という発言をしてくるため、これまでの醸成感をつぶし参加者の気持ちがなえてきます。
話し合いが進んでくるとその解決方法に話が移ります。これまでの前提条件が崩れるとは、この解決方法がアプローチしている問題そのものです。
話し合いの前提を崩されるとは、すなわち問題点の洗い出しフェーズに戻されることです。
この場合、話し合いのフェーズを戻してでも、しっかりと問題点の共有を固めることから始めるべきです。
会議は問題点の共有→解決方法
会議の流れの基本として、問題点の共有があります。
お医者さんで言えば身体のどの部分が悪いかを考えるフェーズです。
悪いところを見つけた後にその悪いところにアプローチできる薬の処方出会ったり手術をしたりとなってきます。
悪いところを特定しないうちに、手術をする・薬を出すでは、そのお医者さんを信用できないですよね。
問題点の共有→解決方法というのは至極当然の流れです。
しかし、こと組織の話し合いでは、問題の共有をすっ飛ばして解決方法ばかり話している場合があります。
そもそも問題点の共有ができているか
解決方法ばかりを話していても、本質のアプローチしているかは疑問なところです。
ただ、問題点は偉い人が「ここが問題だ!」というと、問題点として認識されている状態になり、本当の問題点がはっきりしないのです。
そもそもトップレベルの人が持っている問題点と現場が持っている問題点は違うわけです。
違ってもいいのです。どちらが正しいという訳でもないのです。でも、トップが持っている問題点のみを解決し続けても、解法の積み重ねであって、問題の本質になかなかアプローチできません。
だからこそ問題点の共有が大切なのです。
ちゃぶ台返しは、前提の崩壊=問題点の共有へ戻る
トップの人も気まぐれです。
自分で「Aが問題だ!」と言っておきながら、しばらくすると「Bもできていないじゃないか」、「B’はどうなったのか」などと、問題点の追加やすり替えもしてきます。
問題点が変わると解法も変わる。
北海道に行くつもりなのか沖縄に行くつもりなのかで交通経路も手段も変わってくるのと同様です。
こんなときは、今までの議論も置いて原点に戻った方がその後が早いです。
つまり、問題点の共有のフェーズに戻るのです。
図示と意識共有
問題点の共有の際には、視覚的な共有を必ずしましょう。
ホワイトボードに問題点を書き出す。皆が視覚的に問題点を共有羅列することで、納得感を作っていくのです。
案外とボードに書いて共有しない会議も多いです。
下を向いて発言が共有されないと感じるなら、ホワイトボードなどのアイテムを使いましょう。
解を見つけるよりも問題を見つけることの大切さ
『問題を見つけることは問題を解くよりもっと本質だ』とは、アインシュタインの言葉。
問題点の共有は、これと同じです。
組織でちゃぶ台返しがあったとき、それは問題の共有が足りていないシグナルです。
ムダと思う気持ちもあるでしょうが、一歩戻って問題共有から固めていきましょう。
【編集後記】
決算組みに取り組んでますが、細切れの中でしているので今ひとつ望んでいる進みになってきません。とはいえ、今回はこの状況でしか進めない見込みなので、このまま頑張るつもりです。
【昨日のはじめて】
とある検査
【昨日の子育日記】
帰りが少し遅くなっているので、ご飯の時間が完全にズレています。
でも、こちらが食事をとろうとすると一緒に食べに来てくれます。けっこう食べた後なので、一緒に食べる気持ちを持ってくれてるなと。嬉しい限りです。