どれくらいまでなら、育休中に仕事をしても育休手当てが減らないかを調べてみました。
育児休業中は、もちろん子育てに忙しく働く時間はほとんど取れない場合が多いです。でも、全く働けないわけではないです。
育休中に働くメリットはこんな感じでしょうか。
- 子育て専従よりも孤独になりにくい
- 社会とつながっている感覚が出る
- 少量ながら収入になる
- 急に仕事に戻ってきて感覚が鈍りすぎることを防げる
- 企業への履歴書のキャリアとしてつながる
しかし、働くなら、「育児休業手当を減らしたくない」と当然考えます。独り身ではなく家族がいるのですから、できる限り不利益を避けたいと考えるのは当然。
今回は手当を減らさずに働く場合の金額や時間算定を考えます。下の方に自動計算機もつけております。
育休中に育児休業給付金をもらいながら働く、バイトすることはできるのか
そもそも、育休中には働いていいのでしょうか。
答えは、働いていいです。
採用が難しくなっている昨今、会社の実情をよくわかっている人に短時間でも手伝ってもらえたら会社としても大助かりです。
また、子育てでずっと子どもといることは、ある種のストレスになる場合があります。祖父母世代は子どもに寄り添いなさいと茶々を入れてくるでしょう。
しかし、親御さんがストレスない状態でいられることの方が子どもも幸せです。
ちなみに、バイトができるかどうかは、育児休業手当というよりも籍を置いている会社の副業規定との絡みの方が出てきますのでご注意ください。
育休中いくらまでなら手当を減らさず働けるか調べる方法
育休中にも実は育児休業手当をもらったまま働けます。
いくらまでなら働けるでしょうか。
夜勤や手当てが多い職種は特に変動して算定がしにくいですし、実際にどう働くかを考えるのにも正確な算定が必要です。
育休は男性が取得する場合もありますので、この場合にもあらかじめ上限の働ける時間すうを算定しておくといいでしょう。
算定には育児休業給付金支給決定通知書を見る
調べ方です。まずは、育児休業給付金支給決定通知書を手に入れましょう。下の書類がその通知書です。
職場から育児休業給金の決定の際に入手できます。問い合わせてみてください。
次に、概算の計算金額を計算をしてみましょう。
☆☆計算手順☆☆
- 育児休業給付金支給決定通知書をみる
- 育休のに書いてあるので、赤字の賃金月額をチェックする
- 緑で囲んだ賃金月額の67%と50%の金額をチェックする
- (半年まで)「(図中の赤字のA) x 80%−B」ー交通費 が限度額となる
- (半年以降)「(図中の赤字のA) x 80%−C」ー交通費 が限度額となる
具体例
具体例として、賃金月額が230,000円、賃金月額の67%が154,100円(50%が115,000円)、15万円交通費が10,000円ならこうなります。
- (半年まで)
- 23万円 x 80% ー 154,100円 ー 交通費10,000円 = 19,900円
- (半年以降)
- 23万円 x 80% ー 115,000円 ー 交通費10,000円 = 59,900円
また、前提として勤務日数が10日以内、または合計の勤務時間が80時間以下ということが必要です。
ちなみに手取りとして、ご自身と職場とも社会保険料は免除です。
何時間まで働けるか
上記の例で考えて、一日お子さんの具合を見て4−6時間程度の復帰が適当と仮定します。時給が1200円程度で戻ると、半年までは16時間、半年以降は49時間まで働けます。
16時間ということは、週一回程度4時間勤務、49時間であれば週2回6時間勤務が可能です。
出産や育児などで仕事勘が戻るまでの慣らしとして適当ではないでしょうか。
手当を減らさず働ける金額の自動計算
計算が自動ができるように作ってありますので、利用してください。
賃金月額と交通費を入力すれば計算結果が出るようになっています。
[jazzy form=”Maternity_Leave_Payments”]
保育所に落ちた場合は、1歳半まで→2歳まで延長可能
保育園等で保育が実施されない場合は最近まで1歳半まで給付の延長が可能でした。しかし、平成29年10月からは2歳まで延長が可能になります。その場合、保育園に落ちましたということが必要です。
子育てをしていると色々な状況があります。また、保育園の倍率も厳しいことが多いです。必要に応じてこの延長も使いましょう。
社会との繋がりを持とう
子育て中に社会とつながりを持つことも必要です。
子育てで子どもと向き合えるせっかくの時間という考え方はあります。また、高齢の方では預けるなんて子どもがかわいそう、自分で育てないのはけしからんという論調の方もいます。
しかし、子育てをしているときは孤独になってしまう方もいます。子育てで息苦しくなってしまう方もいます。
育休を取っている親が息苦しいと結局子どもにも悪いです。
子どもを大切にするためにもバランスが大切ですよね。
また、自分にとって働く意義も大いにあります。高齢社会の中で、自分自身は働き続ける可能性が高いです。子供はいつかいなくなります。
いなくなった時に何をしますか?
女性は一般にコミュニティーに参加できている人が多いですが、全員でもありません。男性はなおのこと仕事場がないと孤独になりがちです。
そう考えれば社会との繋がりは大切です。
少ないくても、収入があることは家族へプラス
働くことはもちろん収入になります。
子どもを育てているということは、家を買ったり子どものこれからの教育を考えたりする時期です。そして、貯蓄しやすいのは子どもが小さいうちです。
身体はこれからもっと歳をとります。今が一番若いです。
この時期に少しでも収入を得ておくことは、将来の子どものためにもなります。
税金と育児休業中の稼いだ金額
ちなみに、育児休業中は配偶者控除内であれば所得税はかかりません。大いに活用しましょう。
雇用保険法第61条の4の規定に基づき支給される育児休業給付金は、同法第10条に規定する失業等給付に該当し、同法第12条の規定により課税されないこととなっていますので、控除対象配偶者に該当するかどうかを判定するときの合計所得金額には含まれません。
育休中に働く意義のまとめとして
育休中に働くことは賛否あるでしょう。家族の理解や自分のやることの整理など多く必要です。専業主婦/主夫はもう片方のパートナーにとって楽でしょうが、貯蓄の面でそこまで余裕のある家庭はもう多くないでしょう。
働くメリットとして考えられるのは、
- 合理的に考えれば、稼ぐことは家族全員にプラス
- 子どもにイライラすることがあるなら、子どもと数時間距離を置くことで心の安定につながる=子どもにも良い
- キャリアを続けることが、将来の自分のためになる
数万円でも収入があると、働き続けているパートナーの心の負担が軽くなります。
数万円稼ぐことに意味がないくらい稼いでいるパートナーでも、あまりにがんばりすぎると急に心の体調不良が起きることだってあります。
そして、一緒に働くという意思表示をしておくのは、パートナーへの愛情を示すのにも役立つ場合があります。
個々人によって状況は違います。しかし、雇用されることがいい人であれば、育休中にも働いてみることを検討してはどうでしょうか。
【編集後記】
大きな用事が少ないこの時期、紅葉を見に行くのは楽しいです。空気もさっぱりしていいリフレッシュになりますね。
【昨日のはじめて】
生ハムの寿司
本格カニカマ寿司
【子どもと昨日】
寝かしつけてから少し離れて戻ると、うつ伏せになっていました。びっくりしてパッと駆け寄ったのですが、大事には至りませんでした。元気なのが当たり前ではないことを再認識しないといけないですね。大切に育てます。