今回のブログ記事では、ChatGPTで入力情報を学習させない(オプトアウト)方法についてまとめます。
ChatGPTは人工知能による自然言語処理技術を応用しており、テキストや音声を読んだり生成することができます。しかし、一部のユーザーは自分のプライバシーに配慮して、ChatGPTが入力情報を学習するのを避けたいという方もいらっしゃるかもしれません。こうした方々のために、今回はChatGPTで入力情報を学習させない方法についてご紹介します。
なお、学習させないことと質問データが呼び出されないこととは少し異なるため、注意が必要です。
ChatGPTとDALL-Eについて
ChatGPTとDALL-Eは、OpenAIが開発した生成型人工知能(AI)システムです。ChatGPTは文章生成AI、DALL-Eは画像生成AIで、この記事を読んでいる人であれば知識があるでしょう。両方ともにとても便利な生成型AIなのですが、ユーザーが入力した内容が勝手にAIに学習されることに対して不安を感じる人もいます。今回はこの懸念を少し払拭するために、ユーザーが入力した内容をAIに学習させない方法を見ていきます。
ChatGPTに入力したデータが学習に利用される仕様
ChatGPTに入力したデータは学習に利用される仕様となっています。Web版のChatGPTでは、ユーザーが入力したデータが学習に利用される可能性があります。しかし、OpenAIはユーザーが入力した内容を学習しないための「オプトアウト」を受け付けています。これにより、ユーザーはGoogleフォームで簡単にオプトアウトすることができます。やり方は後半で説明します。
一方、APIを用いたデータ取り扱いがオプトインへと取り扱いが変わりました。そのため、OpenAIは学習のためにユーザーが入力したデータの許諾があれば、利用することができます。なお、2023年3月1日のAPI開放前は、デフォルトでオプトアウト(拒否がなければ利用できる)でした。
オプトアウトとは?
「オプトアウト」とは、個人情報やデータが、サービスの利用者によって利用されることを拒否する権利を指します。ChatGPTでは、Googleアカウントを使用してログインすることで、オプトアウトが可能です。ただし、申請受付以前に送信されたデータは学習に利用される可能性があるため、個人情報や機密情報の入力には注意が必要です。APIを介して送信されたデータも原則として学習に利用されないとされています。
2023年3月1日にAPIの変更があった背景
ChatGPTに関するAPI提出データの利用規約が2023年3月1日に変更された背景には、オプトイン方式からオプトアウト方式への変更があります。これにより、利用者がAPIを通じて提出したデータは、「オプトアウト」することで学習に使われなくなりました。人気が出るのと同時に、個人情報の保護への懸念が強くなったための変更と考えられます。
ChatGPTでのデータのオプトアウト方法
Web上でのChatGPTについては、2023年3月2日現在、オプトアウトしない限り入力データが学習に利用される可能性があるため、注意が必要です。ChatGPTにおいて、入力されたデータが学習に利用される仕様があるため、プライバシー保護の観点からオプトアウトが可能です。手順は以下のとおりです。
- ChatGPTやDALL-Eの使用について、提供されたデータを使用してモデルを改善することがあり、データのプライバシーとセキュリティに対する注意を払っている。
- モデルのパフォーマンスを改善するために、少量のデータサンプリングのみを使用し、個人を特定できる情報を削除する。
- モデルを改善するためにデータが使用されないようにすることもできる(オプトアウト)。ただし、この場合はモデルが特定に対応する能力が制限されることに注意が必要である。
- データポリシーの詳細については、プライバシーポリシーと利用規約のドキュメントを参照。
上記のように、サービスのログインに利用しているGoogleアカウントから、Googleフォームでオプトアウト申請を行うことができます。うまく使うためにも、オプトアウトの方法を理解し、自身の個人情報を守ることが重要です。
プライバシーの取り扱い
なお、プライバシーの取り扱いはこちらのページにまとまっています。概要は以下のとおりです。参考までに確認してください。
- ChatGPTやDALL-Eでのコンテンツを使ってモデル性能を向上させるか?
はい。ただし、オプトアウトも可能。
- データはどのようにサービス改善に使われるか?
詳細はヘルプ記事を参照。
- アカウント削除方法
こちらの手順に従って削除。
- チャット履歴を完全に削除できるか?
アカウント全体を削除する必要がある。
- コンテンツは第三者と共有されるか?
最小限のコンテンツを厳密な機密保持とセキュリティ義務付けのあるサービス提供者と共有。
- コンテンツはどこに保存されるか?
米国内のOpenAIシステムと信頼できるサービス提供者のシステムに保存。
- 人間がコンテンツを閲覧することはあるか?
限られたOpenAIスタッフのみが、特定の理由でアクセス可能。
- OpenAIはデータを販売するか?
いいえ。マーケティング目的で第三者と共有しない。
【編集後記】
少し方針を具体化してWEB等に反映しようと動き出しています。
【運動記録】
ストレッチ○
【子育て日記(5歳・2歳)】
子どもとボール遊びなど。上の子の運動能力が上がってきているので、運動としても楽しめています。