漢検10級を子どもと受ける話

漢字検定の10級は小学校一年生の範囲で、子どもが受検する手頃な資格です。
漢字検定を積極的に受検させている小学校があることも、その手頃さのひとつの例です。

いつから始めるかの例として、未就学で受検をした話をまとめてみます。

もくじ

早期教育の良さと弊害の確認

早期教育がどこまで必要かは、議論があるところです。
答えがあるようでないので、個々人で好きに判断すればいんじゃないかと考えます。

早期教育の良さとして、子どもは考えずに丸暗記が得意です。
その時期に入れ込むことで、機械的に覚えることが簡単にできます。

その弊害として、考えなくなると言われます。
パターン認識で解けるものをそれ以上考えなく解いてしまうため、ある程度の壁で思考が止まると。

この良し悪しについて、親が寄り添える点だと感じます。

というのも、社会に出るまでの学習の長期間のうち、親は長くを共にしています。
その時期の教育が適切かの判断をしやすい立場になれるので、親として判断するべきでしょう。

どちらを選んでも答えがない点ですし、その時期の研究によって、答えが変わる可能性があります。
漢検ひとつでそこまで気にする必要はないかもしれませんが。

なお、運営の方と関わったことも少しあり、手放しで礼賛するものではありません。
しかし、手頃な目標として取り組みやすい資格です。

漢検10級の範囲と合格率

範囲

漢検10級は、小学校1年生修了レベルです。
対象の文字は80字

実際に受検を回りを見ると、小学校1年生か年長かなという感じの子どもたちでした。
それ以上の年齢になると、飛ばして受ける感じです。

合格率

2022年の合格率を見てみます。

2022年
第1回16,914人16,118人15,589人96.7%
第2回16,548人15,324人14,424人94.1%
第3回34,020人31,908人30,288人94.9%
日本漢字検定協会 2022年度 受検データ から筆者がまとめ(2023年10月22日現在)

第3回は2月なので、年度終わりの受検生が増えているせいなのか、多いですね。
ここを確認すると、おおむね95%前後の合格率です。

内容として

10級は、漢字検定の登竜門として、簡単にしている印象を受けました。
落とす問題というよりも、基礎がしっかり分かっているかを問う問題でした。

例えば、「正」という感じで、「正しい」とかその画数は出ています。
しかし、過去問を解いていくと「正夢」とか「正月」とか、派生したものの出題はなかったです。
問われる場合もあるのでしょうが、基礎を確認する要素が強いです。

問題集

基礎

小学校1年生の教科書やそれに対応する問題集を1冊程度解くことで、十分です。
くもんの未就学児用のものでも、一応は足ります。

80字というのは常套なのですね。
こちらの問題集も80字を扱っています。
この問題集だけだと練習が足りませんので、次に紹介する過去問を加えます。

著:くもん出版編集部
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なお、一年生用の漢字ドリルも見ましたが、ここまではいらなそうです。
というのも、読みの全てのパターンを網羅させようとするので、前述したように漢検で聞かれないパターンが多めでした。

学研プラス
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過去問

過去問の対策としてはこちらを使いました。

編集:日本漢字能力検定協会
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1回目は出題形式に慣れるため、2回は確認のためにしています。
2回ほど回せばだいたい足ります。

なお、間違ったところは時間計測で行う以外に何度か解き直しをしています。

試験時間は40分ですが、長くても20分、慣れてくると10分程度で終わります。

当日の様子の受検の感想

まずは、来場について、公共交通機関を使うよう注意書きがあります。
車で来ている人は、そこそこいました。

10級の親御さんは早めに送迎して着席させていました。

子どもに当日の出来を聞くと、「全部できた」とのこと。
上記の対策で大丈夫な現れです。
家では、解き終わって見直しが終わればやめさせていたので、試験時間を全部待てるか心配でしたが、大丈夫でした。

それほど大きな負担にはならないです。
試験慣れの経験にできます。
また、漢字に自信をつけるいい機会にもできます。

これから取り組む方の参考になればうれしいです。


【編集後記】
子どものテストは自分のテストではないので、手元でどうしようもなく、こちらが少し緊張しました。

【運動記録】
ストレッチ○

【子育て日記(6歳・2歳)】
漢検の受検で、自信になったようです。
ぼちぼちと追加の復習をしながら、嫌がらない範囲で2年生の漢字に進む予定です。

もくじ