法学研究でCiNiiから機関リポジトリ読みのiPad・Mendeleyの使い分け考察

日本語の法学の論文収集において、文献管理ソフトは
なかなか役に立ちません。

その上でも、紙以外で文献を読むフローを会得するのは
そこそこ有用です。
紙は一覧性があって使いやすいのですが、
全ての論文の全ての箇所が必要ではありません。

そこそこ眺めて論拠にする際、
簡単に使うものはPDFで読みたいもの。

紙がいいのか、PDFがいいのか使いやすい場合分けを考えてみます。

判例評釈

*簡単な判例評釈でもそこそこ文献必要

もくじ

Dataで日本語の法律の文献を読めないかの夢

ペーパーレスの時代です。

論文の資料もできる限りペーパーレスで読みたいところ。
しかし、大学やら法学やらは紙文化の根強さがあります。

理系の教授の講演も聞きましたが、
紙で管理をしている方もちらほら。

確かに紙の一覧性は優れているので、
紙で読めばいいですし、研究専門職までいかなければ
データで読む必要性は大きくありません。

それでも、紙の無駄やら保存スペースのなさを
感じるたびにデータで読めないかと考えます。

EndnoteとMendeleyの紹介リンク

判例評釈やら論文作成のためのデータ整理では、
その道のソフトを使うと楽です。

京大教授の原田大樹先生は、Endnote
紹介してくれています。

紹介文を読むとEndnoteを使ってみたいと
感じるのですが、そこそこお値段がはります。

 

東大にはMendeleyのQ&Aが載っております。
ある程度できることとできないことが
わかる内容です。

東京大学情報システム部情報基盤課 学術情報チームの
上記の説明では、フリーハンドのPDF書き込みと
アノテーションマーカーは統合できないと
なっていますので、Mendeleyの使い勝手の向上を願う点です。

Mendeleyの価格の優位性

Mendeleyは最近流行っているのか、
無料提供されている大学が増えました。
自分の行っている大学が増えました。

Mendeley機関版の使用料は月5ドル。
それが無料になる大学であれば、
使ってみようというモチベーションになります。

Endnoteは並行輸入でも2万円前半。
日本の正規品だと6万円弱もします。

それに比べれば、無料から使えるMendeleyは
魅力的です。

デジタル文献管理で実現したいことと現実

文献をデジタルで管理する際にしたいだろうことは
これくらいでしょう。Mendeleyの機能から参考にして
あげつらってみます。

  1. PCやタブレットで内容を読める
  2. 書き込める(アノテーション)
  3. 複数端末の同期
  4. 自動での引用
  5. 文献の推奨
  6. SNSで研究者と知り合える

このうち、「PCやタブレットで読める」、
「書き込める」、「複数端末の同期」は
PDFでデータさえ取れれば、DropboxやOnedrive
GoogleDriveで可能です。

自動で引用形態にしてくれるのは、
Mendeleyや上述のEndnoteを使ってみる
べきでしょう。

こんな記事も書いています。

MendeleyのWindows版インストール、日本語文献引用用SIST02、CiNiiからの取込、Amazonからの取込

SIST02は科学用の論文引用形式です。
今回中心で考えたい法学引用には向きません。
ここは自力というのが、現在の回答です。

Suggestionは英語文献でなければ
あまり期待できません。
日本語文献を入れてもあまり
Suggestはありませんでした。

 

総合的にMendeleyも満足いく訳ではないとの
コメントを見かけます。
それでも、もともと完璧な使い勝手の
ソフトが存在していいない以上、
研究手法開発ということで触ってみるのもいいでしょう。

まだまだ改良を続けるソフトの一つとして
限界を考えるのも、やり方の見直しになります。

ちなみに、大学では卒論や修士論文だけを書く訳ではないです。
レポートでも必要です。
例えば、一つの発表課題で20程度の論文を引用するなら
紙ではなかなか重いですし、デジタル管理を
使えないか挑戦したくなる分量です。

論文収集フロー

法学の論文やレポートを書く際の
文献は主に4種類程度が多いのではないでしょうか。

DataBaseは裁判例などをみるためのものを想定してます。

紙の本、紙の論文は図書館から収集。
PDFの論文は、CiNiiなどから機関リポジトリを
見ることを想定してます。

 

紙の本は、当然そのまま読むのが早いです。
文献収集家になるのではなく、成果物を出すのなら
そのまま読んでしまうものです。

 

 

問題はデジタルデータです。
印刷して紙にして持ち歩く場合が多いでしょうが、
本当にそれがいいのでしょうか

デメリットとして、管理がかさばることが
挙げられます。

 

データのまま読めないかということが結局の課題です。

CiNiiからの取込はこちらを確認してください。

MendeleyのWindows版インストール、日本語文献引用用SIST02、CiNiiからの取込、Amazonからの取込

Mendeleyで見るかはアノテーションと引用したいか

PDFデータに、(1)タブレットなどで手書きのメモを
取りたいか、(2)文字データにマーカーをしたいか。

この2点がやり方の分かれ道。

もし、紙のデータと同じように扱いたい場合は、
PDFの手書きアプリを使ってしまいましょう。

iOS標準の仕様でのやり方ですが、
まずはファイルを開きます。
連携しているDropboxやOneDriveなどからPDFを選択しましょう。

 

右上に鉛筆マークが出てきますのでタップです。

簡単にメモを記入できます。
要旨を確認したい論文ならこの程度で間に合います。

文字列にマーカーを引くタイプでよければ
Mendeleyに取り込んでからMendeleyアプリや
Mendeley Desktopからマーカーをしましょう。

Mendeleyで読むかは、整えている間に読み切れるか

Mendeleyへの取り込みは簡単でも、
意外と手間がかかります。

文献整理はあくまで、アウトプットを
増やせるかが目的で行うものです。

文献を整理するための文献整理では
本末転倒。

Mendeleyも個人的にはオススメなのですが、
初心者はDropboxなどに放り込んだPDFを
タブレットでメモ書きして読むことから始めると
慣れやすいでしょう。

興味が持てれば、Mendeleyをなども
遊びで使っても面白いところです。

 

【編集後記】
来週は課題発表が3つ重なっているので、
急いで仕上げなければ。
がんばります。

【運動記録】
ジョギングO ストレッチO 筋トレO サプリO

【昨日のはじめて】
Mendeleyの用途考察

【昨日の子育日記】
一日たくさん遊んで満足したようで素直です。
寝かしつけのときも私の腕を
抱き枕のようにして、スヤスヤでした。

もくじ