コンセプトが決まらないときには
内側と外側の行き来をしてみましょう。
演繹的な発想と帰納的な発想の両方を行き来させることで
ことばの印象を強固につなげることができます。
ここでは採用の対象を検討することを素材に考えてみます。
ことばの具体を考えてみる
「自分で考えて行動できる人」ということばで
採用対象をイメージしたとします。
具体的な内容に沿うかを考えるのに
日々の業務の仕事と照らし合わせてみます。
行動をすることはどれに当たるでしょうか。
- 過去の資料を探すこと
- 誰かに相談すること
- まずは手を動かすこと
「行動」の具体をイメージしておくことで
評価の作成にもつなげられます。
「行動」と言っても人によってイメージが異なり
求めるものもはっきりしませんし、
評価するものもはっきりしないからです。
そもそもの基準が合っているかを考える
「自分で考えて行動できる人」という基準自体が
的を射ている、合っているものかを考えることも大切です。
今の時代においては、考えるよりも検索することの
方が答えに近づける可能性があります。
自分で考えることを推奨する方と
考えて仕方がないので行動することを
推奨する方に分かれます。
組織内で求められる行動が自分で考えることなのか
それとも何かを処理して進めていくことなのか
ただ、煩わせない人がほしいといっているのか、
基準の意味を考えて行き来しておきます。
基準と採用のしやすさ
対象の具体、基準が合っているかを考えた上で
その基準の人が存在するのかも考えることは大切です。
対象を具体的に考えられたとしても
その人物が採用市場に存在していない、
または存在しても数が少ないことがありえます。
採用アプローチの際のコストが上がったり
給与水準が高くなったりということが考えられるため
基準が適正かを判断しましょう。
なんでも使えるネジ、よりも
汎用性はないが特定の場所には確実に使えるネジの方が
調達コストは安くなります。
解雇の難しさから、たくさんの場所に適用可能な人が
ほしいと考えるものですが、限定できるとコストが
下げられます。
採用対象の基準作成とセットでおいておきたいところです。