働き方改革での残業削減を行っている企業は多いことでしょう。一定の残業削減成果も出ているのでしょうが、どこかしっくりこない感じもします。そもそも働き方改革をしたいと考えたのは、改革される従業員以外です。定着しないプレミアムフライデーも与えられた休み。今回の働き方改革での残業削減でも与えられた休み。
目的は別のところにあるのでしょう。この点を考えます。
改革すれども無目的
働き方改革で残業を減らしても何かしっくりきません。
しっくりこない理由は、「自分で減らしたいと考えて減らしているわけではないから」が大きいでしょう。何のために改革をしなければならないのか。何のために残業を減らさないといけないのか。
学びを決めるとき、自己原因性がどこまであるかが成果を決めます。これと同様に、自己原因性がない休み増加は満足につながりにくいのでしょう。
自己原因性については、こちらの記事で書いてます。
経営者と従業員の理解の溝
そもそも経営者と従業員の理解には深い溝があります。経営者は15分でも残って仕事をしてもらえた方が支払った給料分の元が取れます。従業員が残業を減らそうと考えても、それは経営者の利益と対立します。
また、利益の対立のようなことを考えなくても、経営者は時間に縛られた労働者の気持ちを理解していません。
朝の出社時間。1分でも遅れたら上司の許可や電車遅延の証明が要る。経営者は仮に1分遅れても何の問題もありません。実際に遅れるかはさておき、縛られている感覚がある者とない者とでは、行動原理が異なります。
副業解禁と残業削減
働き方改革は副業解禁とセットに進められています。副業をするにしても個人の時間が必要です。企業に縛られた人ばかりでは、副業解禁制度ができても使ってもらえません。
副業解禁は、政府にとって労働人口を補うための政策です。上手に進めてもらうには企業が労働者に課している縛りを緩める必要があります。
早く帰って家に居させて、政府は一体何をさせたいのか。残業代が減るじゃないか。そう感じる人は、政府が副業を推し進めて労働人口を補いたい意図があることを理解してみるといいです。
何をどうすれば楽しく生きられるか
政府の意図はさておき、『自己原因性を持つ=何をどうすれば「あなたが」楽しく生きていけるか』をあなたなりに持っている方であれば、今回の働き方改革の意図に違和感は出ません。
逆に、違和感を感じる方は、自分を見つめ直すして価値を感じてみるといいでしょう。
好む好まざるをおいて、残業を圧縮していくことが世の中の流れになっているのですから。
【編集後記】
必要があって200円印紙を1枚購入したら、合わせて購入した他の高額印紙のために領収書に200円の印紙を貼ってもらって返ってきました。
わざわざ200円の印紙を購入したのになぁと、販売員の方と笑い話しました。
【昨日のはじめて】
とある研修会1
【子どもと昨日】
初めて歩いたようです。「ようです」というのは、保育所で不意に歩いたからなのです。私自身はまだ歩いた様子を見ていません。あまり焦らずに、そのうち何処かで歩いてくれるのを見るのを楽しみにしておきます。