はっきりと言い切ることは難しい。
意図していても、どこかにボカシを入れたり、言い訳を入れる、条件の限定を入れる。
日本語の文章はよく観られることです。
正確な文章を書くことと、はっきり言うことを避けたがる心理はなぜくるのでしょうか。
文化性から
はっきり言わないのは他の人から攻撃されないためです。
文化性が関係しています。
日本は他人に厳しい社会だと言われます。
集団がその規律を強く規定しているせいです。
日本の幸福度が低いのは他人への寛容性(のポイント)が低いためなのは、このことを示すいい指標です。
はっきりと言うことは、他人からの攻撃を受けることにつながります。
はっきり言えるのだけれども、角が立つから言わない。
言えるけれども言わない傾向があります。
前提共有をしていてはっきり言わなくても伝わる
はっきりと言わないのは、はっきり言わなくても伝わるからも理由です。
伝わるのは、前提をしっかりと共有しているからです。
(本当はそうでなくても)私の常識とあなたの常識は同じだ。
同調圧力があってか、前提を共有しなくても伝わる錯覚が強いです。
貿易のやり取りで英訳してくれと頼まれた際に、訳す以前の問題は前提を述べないことでしょう。
「(私が感じている不都合はあなたも当然不都合と感じているから)、XXを直してくれ」と。
=「XXを直してくれ」と伝えています。
無理やりそのまま英訳もできます。
日本人がその英語を読めば、まあ理解できます。
でも、海外の相手が読むと奥歯にものが挟まっている感じ。
「で?」
と聞きたい文章になります。
前提を共有しなくてもわかる相互の関係性が、はっきりと言うことを妨げています。
表現の技術ではない、表現への心構えだ
上記の2つの理由から、私は、はっきり言うことを妨げる大きな原因は表現への心構えと指摘します。
技術の各論に入る前に、心構えがないから文章がぼやけてしまうのです。
この2点を変えるだけでも、言いたいことがはっきりしますので使ってみてください。
技術的な要素
心構えの次は、技術的な要素を概観しておきましょう。
次の10点に気をつけてもらうと、伝えたいことがはっきり表現できます。
- 要点は短く書く
- 複雑な分析は要点を報告し、分析は付録化する
- まどろっこしい言い方を完結にする
- 概観から細部へ向かって記述をする(例 道案内)
- 論理展開の雛形
- 従来説 → 反対説を説く
- 事例を挙げる → 結論を導く
- 結論を述べる → 事例を挙げる
- 一般性の高い前提から論理展開する → 結論を導く
- トピックセンテンスを意識する
- 対象者に向けて書く
- 言い切る
- 事実と意見を分ける
- 事実 感染者は100人いる
- 意見 感染者が多い(推論、価値判断が含まれる)
- 漢字率を調整する
気になったところを使ってみてください。
【編集後記】
適度に小説家になろうを読んでいます。
「カノープス」の話のような、お節介で忠義のあるキャラクタに涙腺を緩ませられます。
【運動記録】
ジョギングO ストレッチO 筋トレO サプリO
【一日一新】
転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す
【子育て日記】
お風呂前にちょっと追いかけっこです。
と、不意に「あたらしい おとうさんが いい〜」と。
いや、新しいも何も、お父さんは私なのですが。。
アンパンマンのように顔が替わると思われてるんでしょうか。。