ネタバレなしで以下、お送りします。
ドラクエ5が人気作であるせいか、ネット上では批判が多いようですが、よかったですよ。
著作権で問題になったリュカにした理由もしっかりと出てましたし。
期待値が高いと満足度が下がる傾向にあるのは、映画も同様なのかもしれません。
また、「よかった」とYouTubeで流すよりも
「問題作」と流す方がウケるのかとも感じます。
それを上位にするのも、Googleの思召しなのかもしれませんが。
フェアでないというのも、少し感じるところ。
今回は、映画の批評を深掘りしたい訳ではないです。
前評判で迷っていて、ドラゴンクエストをしていたけれども見ていない人向けにオススメの点を書いてみました。
ストーリーの長さへの批判に対して
ストーリー再現が少ないか?
ドラゴンクエスト5は通常でプレイは30時間程度かかります。
それを2時間程度の尺に入れ込むのですから、かなりハショるのは当然なところとなってます。
ファンの方の気持ちも当然のものかもしれません。
初見の方も見てわかるようなものを作ってくれという気持ちもわかります。
しかし、最近の映画は前提を知っていなければ入りにくいようなコアなものも多いです。
知っていればなんの問題もないくらいスッキリと骨子を追ってます。
ゲームをなぞるような同じものを作りたくないという意見も、一理はあります。
以前から映像化のオファーを受けていたものの、固辞していた。「映画として戦えることが見つからなければ、作る意味がない。単に物語をなぞったり、ゲームの副読本になったりするだけなら、映画にする必要はないと思っていた」
映画に座っていられない人が増えた結果への対応である
最近の人は、スマホもあり、数分の空き時間もなんとなくの手持ち無沙汰。
一昔前と違い、映画でのんびりと時間を限りなく過ごすのは人気が無くなっています。
「君の名は」もそれに沿って、溜まりをなくしてサクサク進む展開。
ドラゴンクエスト ユアストーリーも同様の考え方で組み立てられています。
でも、プレイにかける時間と映画の時間を混同して見てみると、映画は批判されるくらい大雑把なものと言えます。
丁寧にやり続ければ、ハリーポッターシリーズくらいの話数で進めるくらいの良い内容が多い。
短い批判は、この両者の違いからきていると推測されます。
3Dを作れる監督がたくさん出てきたら、そういうことも可能かもしれませんね。
ビアンカ・フローラ論争と結婚式の粗末さ、映画への不満はあるか
ビアンカ・フローラ選び描きの粗末さという批判に対して
ビアンカとフローラをどう選ぶかはゲームの中の見所の一つ。
また、「天空の花嫁」ですから、結婚式を丁寧にしてほしいという当初のオーダーもありました。
この両方が外れているので、不満がきている。
特に話のカットの仕方からビアンカが当初あまり出ていない。
ゲーム製作者の話では8割程度の人がビアンカを選ぶようになっているとの結果がある。
そのビアンカを丁寧さを欠いて描くのは、批判の的になるでしょう。
ビアンカ・フローラ、二人ともとても可愛く描けていた
ビアンカ・フローラをとても可愛く描けていました。
宣伝でみる二人よりも、スクリーンで通常に動く二人の方が何倍も良い感じです。
[su_youtube url=”https://www.youtube.com/watch?v=eceWg3BlHP4″]
ドラクエではなくなりますが、二人を選ぶ点を長くすることももしかしたらあったのかもしれません。
ただ、戦闘シーンも見所であり、そちらとのバランスで選ばれたのかもと。
二人があの感じであれば、心情にフォーカスした話にしても持つのではと感じさせてくれました。
そこは次回に期待したいところです。
超有名作です。
お話をなぞりたくないと監督が言ったとおり、物語が帰結する点がすでに決まっている。
そこに対してどう工夫するかは、そのときのクリエイターの腕の見せどころ。
桃太郎をそのまま流しても面白くないけれど、鬼の心情を掘り下げるなどすれば新しさがある。
今回は、古い桃太郎のまま作ってほしかった人の期待感とのギャップが差異として批判につながっています。
でも、何度も言いますが、批判されるほど悪くものでないですし、良い作品です。
無双の気持ち良さ
じゃんじゃん敵を倒します。
レベル上げでつまずく要素はスクリーンでは出ません。
パパス、かなり強いです。
かっこいいです。
主人公も、最初弱そうですがすぐに強くなります。
キー敵以外はあまりやられません。
ドラクエの戦闘シーン以上のスピード感があり、爽快な戦いぶり。
ドラクエの世界観で無双をしているのをみるのも楽しいものですよ。
スパイダーマンの例を考えれば、このドラクエ5もありか
有名作は、色々なバリエーションが出てきます。
批判が多くてすぐに思い出したのはスパイダーマン。
あちらも、主人公やシリーズにおいて賛否があります。
批判があるバージョンでもそれを好きな方に会ったことがあります。
今回のドラクエも批判がありますが、それはそれで次に向かえばいいだけのこと。
シリーズの一部を黒歴史としてなかったことにしている映画やら話は探せば案外と出てきます。
最後あたりのエグさにやられる可能性には心構えを
ネタバレは避けますが、終盤に裏方のようなところを見せられます。
ゲームの前提としては、エグいと表現するような見せられ方。
人によってはちょっと気持ち悪かったのではないでしょうか。
上手に表現している分、ギョッとするというのが合っているかも。
それでも、全体のクオリティはこの点を補完する以上のものです。
世界でのコンテンツビジネスの可能性を感じる
賛否はあるにせよ、世界でのコンテンツビジネスの今後を感じさせるものでした。
3Dは費用がかかるにせよ、実写で行うよりは安いというのが一般的。
費用がかかるにせよ、音楽もストーリーもキャラクターも骨子部分はすでに手元にあるものです。
投資効果はいいのではないでしょうか。
二次三次とコンテンツを再度使って広めていくのは、今後の日本の産業としても必要性を感じるところです。
ファイナルファンタジーの3Dで会社が傾いた時代とは色々なものが変わってきています。
この時の投資額は170億円くらいです。
コンテンツ投資に積極的な世界のNetflix。
コンテンツ制作予算に1.4兆円を投資となっています。
すでに強く世界中で有名なドラクエというコンテンツ。
マーケットを日本だけと考える必要性は全くない。
芸術作品として作るのか、商業でも成功した上での芸術作品として作るのか。
映像業界だけの話ではありません。
他にも遅かれ早かれ、日本マーケットの縮小と今後の展望を描く必要性が出てきます。
ドラゴンクエストユアストーリーは、そのような波及的話も考えさせてくれるものでした。
ネットの批判はあなたとバックグラウンドが同じ人ががしているのか
ネットの批判を見て、今回ドラクエの映画を見にいくか迷いが出ました。
しかし、杞憂でした。
映画はとても面白いものです。
むしろネットの前評判を疑ってしまうくらい。
別にその方が嘘を書いた訳ではないです。
改めて、前評判を書いた方が私と同じ感性を持っている方だったのかは、私自身が判断しなければならないと反省いたしました。
男の子がいる父親としてのドラクエ
余談ですが、子持ちでドラクエ5を見るのは別の感情が湧きます。
オリジナルのドラクエ5は3世代の父子が離れるストーリーが入ります。
この点は(ドラクエ5と入っているから当然)沿ってきます。
別に女の子の父親でも構わないのですが、
涙腺を攻撃されるところです。
「なんでこんなオチの話にドラクエ5を選んだのか、なんでもいいんじゃないのか」
という批判を目にしましたが、登場人物が世代をまたがって共感できるドラクエというと、ドラクエ5が適当です。
その意味でも、いい話でした。
ゲーム後の寂しさと映画の翌日
映画を見た後、ゲームを終えた後にあるような寂しさを感じました。
これも含めてゲームの楽しさともいえるかなと、少し思い出しました。
ドラクエはみんなのゲームでしたね。
今回の映画を見ても、その虚無感を味わえました。
まとめ
前評判は色々とあるかもしれませんが、ドラクエ5で実際に遊んでいたり、小説やらでドラクエ5を読んでいた人にとって、ぽっと出の新作よりも十分に面白い作品です。
鳥山明さんのキャラデザインでないからよくないという批判も目にしました。
仮にそのデザインであったらドラゴンボール風のドラゴンクエストになってしまわないでしょうか。
雰囲気を分けているのは別の表現をしたいから。
【編集後記】
最近は、コンテンツがばんばん出ますね。
近々、また何か見に行きたいです。
【運動記録】
ジョギングO ストレッチO 筋トレO サプリO
【一日一新】
ドラゴンクエストユアストーリー
【子育日記(2歳)】
最近、勝手にPCを開けて遊んでます。
今日の作品はこんな感じです。
「fgjxtsuxtsuxtsujkj pkjkj klk jljiji ji 多いj
ksっkdkdkdpっっwvcz」