人に何かを伝えることはとても難しいです。こういう場面では、「当然XXするべき」のような発想ややり取りを社会ではよく見かけます。
しかし、行動規範は目に見えません。中小企業の教育では山本五十六の言葉「やってみせ
では、どうしたらいいか。伝わりにくいことは具体的なことから拡張して伝えることを意識するとうまくいきます。
一番伝わりやすいのは目に見える具体的な行動
「机の上にあるボールペンを取ってください。」の指示であれば、間違う判断にはつながりません。
「机の上にあると想定したボールペンを取る演技をしてください」の指示であれば、指示としては伝わるかもしれませんが、その演技はリアリティを伴ったものとしてできない人もいます。
「机の上にある」ものと「ない」ものでは、取り扱う具体性の有無が分かれるのです。
会社や社会で指示を受ける場合、上記のように見えるものを扱ってくれと言われることよりも、見えない何かを扱ってくれと指示を受けることが格段に増えてきます。
「お客さんが満足するようなサービスを提供すること」などは、見えないなにかを提供して見えない何かを得てこいと指示していることです。
「私の気持ち」は伝わりにくい
「私の気持ち」も見えません。見えないものですから、相手はその「私の気持ち」を扱うのが下手です。「私の気持ち」は伝わりにくいのです。
「私の気持ち」について、私はよく分かっています。24時間寄り添っています。そんなに寄り添って自分は理解しているものだから、相手に伝わって当然と感じることが多いです。
しかし、「私の気持ち」は伝わりにくいのです。
「私の気持ち」のような伝わりにくいものは
「私の気持ち」のような抽象的なものを伝えるには、具体的なものから拡張していくやり方が適しています。
- 具体的な行動をしてもらう
- 行動によって、「私が感じたこと」を表してもらう
- 「私が感じたこと」「相手の人が感じたこと」を共有して、自分に近接している点や面を感じてもらう
大切なのは、共感を具体化していくことです。sympathyからempathyと言われるように、他人事として感じるのではなく、自分のこととして感じてもらうことが見えにくいものを伝える第一歩になります。
「私の気持ち」を伝えるときも、一歩手前の具体的なことがらから伝えるといいでしょう。
【編集後記】
大阪は今週かなり寒いです。1枚余分に着込んで外に出ないと、風に体温を簡単に奪われます。暖かい季節が待ち遠しいです。
【昨日のはじめて】
三輪車調べ
【子どもと昨日】
名前を呼んで応えてもらう遊びを子どもとしてます。少しずつ慣れて、手をあげてくれるようになったり声を出し始めてくれたり。応えてくれるとこちらも明るくなります。