アメリカや中国などの貿易に関して報復しあいです。こういう世の中の流れがあると便乗でしてスパムのメールも来るようになります。
今回は、アメリカの知り合いからメールでの連絡が来ました。
当人のアドレスからだったので、話を続けていましたが、結局偽装と分かりました。
慣れたビジネスでも違和感を感じたら疑ってみる必要があります。
偽装メールの始まり
ふとアメリカの知り合いから貿易の仲介の依頼がありました。
中国から直接アメリカに商品をもってくると関税がかかる。それを避けたいからいったん日本の内国貨物にして、再輸出をしてほしい
ふーん、と。
背景を聞くと、やっているビジネスの内容は大まかには合っていて、辻褄は一応合っている。ただ、日本の貨物にいったんしただけで見合うだけの関税の租税回避ができるかは疑問。
それに、最初は知り合いのメールアドレスからきっちりと来ていました。断定して万一そのアメリカの知り合いであれば関係性を損なうため、嘘とも断定しにくい状況です。
なんとなく雰囲気が違う
輸出入の運賃など、先方の望む情報を提供してしばらくやり取りをしていました。
ただ、以前の本人とも英語の文体がどことなく違い粗雑な感じです。
かといって、「本人でないですよね?」などと聞いてもヤブヘビになってしまうので、確認ができず。
しばらく待ってはいたのですが、発注書を発行できない。でも、送金を催促する話があり、本格的に本人確認をすることになりました。
本人との連絡がついて完了した
知っているアメリカの本人の電話番号に電話をかけて、何度か後に連絡がつきました。
「そんなのしらないよ」
というのが回答でした。
あらら、ということで今までのやりとりは偽装と断定に至りました。
本人のメールアドレスが送信者になっていたこと、ちょうどやり取りしていた内容に近い内容で続いてしまったことが重なり、初回で嘘と見抜けませんでした。
こうやって海外版のオレオレ詐欺に引っかかるんだと改めて認識しました。
もし、米中の報復関税を迂回して回避するのを手伝ってくれという話があれば嘘です。
こちらのようにだまされないように。初回でぜひ見抜いてください。
報復関税を避けようとする迂回貿易。関税メリットもなく
ちなみに、先方は輸送運賃の他に、Invoice価格の10%をコミッションで支払うという話でした。
ただ、最低でも30%以上は関税がかからないとトントンにはなりませんし、50%以上の関税がかからなければわざわざ第三国に輸入をしてから持ってこようというモチベーションになりません。
ご参考にいただければ幸いです。
【編集後記】
まあ、嘘の話なのであまり突き詰める必要はないでしょうが。久々に変な話でした。
【昨日のはじめて】
京都抹茶(みやこまっちゃ)
【子どもと昨日】
暑いのですが、どこかくっついて寝たいようです。
朝起きたら手を私の身体にくっつけて寝てました。こちらがそそくさと起き上がると、パッと目を覚まして遊び始めです。
ちなみに今朝の5時。習慣化するなら早起きして遊ぶのもいいことでしょうかね。