化石発掘は、新しい発見をもたらしてくれます。
過去の生物の身体の発見だけでなく、環境や足跡などからも新しい発見は検証されていきます。
どこか会計など記録から推察していくのに似ている様相を感じます。
恐竜本体化石の出土による発見
恐竜本体の化石が出土するかによって、その姿かたちの想像が変わるのはよくあります。
会計や税務などでいけば、直接的な記録のおかしさを見つける感じですね。
人気のある恐竜であるスピノサウルスを例に取りましょう。
2001年のジュラシックパーク3のスピノサウルスは、ワニっぽいですね。
発見当初はティラノサウルスのように二足歩行説でした。
それが、2014年の発見では後ろ足が短いという検証でした。
短いと二足歩行はできず、今度は四足歩行していると推測されます。
ワニみたいなイメージです。
また、復元の精度や化石の状態から、不明な点も出てきます。
水かきの有無も少し論争が見られます。
残りにくい部分ということもあるでしょう。
ティラノサウルスに羽毛があるかという近年の研究も、保存状態のよい化石があるかどうかが鍵でした。
スピノサウルスに戻れば、尾びれがしっかりあるのではと、現在は想像されているようです。
復元図でも、前足の手首の方向が捻挫しているように曲がって描かれているものもあり、不自然な3Dをいくつか見かけます。
その割に更新されないので、間違った理解になりがちです。
物理的な検証
身体の形態がわかれば、そこから物理的な検証もされていきます。
スピノサウルスは水の中で捕食をするワニのように描かれることがあります。
その一方で、2018年くらいには浮力がありすぎて泳ぎが下手だったのではという話が持ち上がりました。
2022年の研究ではもう少し化石の量を増やして検証した結果、骨密度がワニやペンギンと同等にあると考えて、泳ぎがうまいとされました。
泳げるのか泳げないのかはさておき、身体的な特徴から推論を重ねて動きを決めていくというのは、面白いですしいろいろなところで意識されていることなのかなと。
せいこん化石の例として
恐竜本体でなくても、関連する事柄から本体を推測することがあります。
せいこん(生痕)化石といって、生きていた痕跡を教える手がかりです。
よく言われるのは、排泄物です。
内容物もそうですが、まずは大きさです。
サイズによって恐竜本体のサイズが想像できます。
また、足跡の残り方や周辺環境も手がかりです。
出土する場所は現在ではほぼほぼ陸地ですが、当時は水の中だったかもしれません。
スピノサウルスの論争では、歯の化石が河川の地層で見つかっていて、これが水の中で生活していたという理由で提示されることがあります。
ただ、捕食時だけ口を水につけていることもありますし、直接的というよりも間接的な証拠です。
会計と推測例に似ている
恐竜本体の証拠、本体から推測される証拠、周辺環境から推測される証拠として、会計や税務での間違い探しをするのに似ている気がします。
仕訳間違いでのおかしさというのは、本体記述のおかしさや事業活動からの不整合、同業者と比べたおかしさなど、どこかしら化石発掘の証拠や推察と似ているなと。
ちょっと気になったのでまとめてみました。
【編集後記】
打ち合わせ。
直接お話するのが初めての方もいて、たのしかったです。
【運動記録】
ストレッチ○ サプリ○ ジム○
【子育て日記(5歳・1歳)】
下の子がちょっとブロックを組めるようになってきました。
気に入るものを見つけてあげたいです。