新卒がガクチカを考えるなら事実ベースで切り口を工夫しましょう

なんでも略すことが流行っているのは今も昔も変わらない。

「ガクチカ」は「学生の頃力を入れたこと」の略です。
売り手市場になりつつも、企業が聞く質問の上位3つの中の一つです。

ちなみに3つとは、次の3つ。

  1. 志望動機
  2. 自己PR
  3. 学生の頃に力を入れたこと(ガクチカ)

企業でよく聞かれる質問のようです。
確かに聞いている企業が多いかなと。

なぜ聞くのか。学生の目線からどう考えて回答するべきなのか。まとめてみます。

 

もくじ

ガクチカを聞く理由

学生の頃に力を入れてきたことを聞くのは、あなたが時間を割いてきたこと=興味の対象を聞きたいからです。

  • 学業を頑張った
  • バイトを頑張った
  • サークルを頑張って引っ張っていった
  • 資格の取得を頑張った

どれでもいいのです。
例えば、学業を頑張ったとします。

学業を頑張ったのは、何故なのか?
数ある中の選択肢で、何故学業を頑張ったのか。
それ以外はどうなのか。

頑張ったとはどの程度のレベルなのか。
4年間のスパンの中で、努力したと表現に値するのはどういうことなのか。

何かを習得する力はどのくらいあるのか。

こういった点を確認できるからこそ人気の質問なのでしょう。

 

どのガクチカを選ぶかによって、その人の人となりを知ることができます。

 

ガクチカでも自己PRでも事実に基づく提示をしよう

ガクチカでも自己PRでも事実に基づく提示をすることが大切です。

自己PRでスッキリしない回答例として、一つみてみましょう。

「私の長所は、周りの面倒をよく見て行動できるということです。バイト先の店長からも『XXさんがいると安心して店番を任せられる』と信頼をしてもらってます。・・・(中略)・・・この周りをよく見て行動できる力を御社でも役立てていきたいです」

別に内容が悪い訳ではありません。

ただ、とても主観的です。

店長からのコメントも分かるような分からないようなです。
リップサービスで店長がバイトの子を褒めている可能性も否定できません。

 

回答が事実ベースでないからスッキリしない。

同じことでも切り口をどうするか

自己PRでもガクチカでも、切り口が大切です。

その勤め先において求められていること、働くシーンで気にされていることと同様のことが、自己PRやガクチカで触れられているでしょうか。

 

勤め先は仕事の場所です。学ぶ場所ではありません。

先ほどのバイト先の例で、面接官が働いてもらって現場にリアルに活かせる能力かが分かりやすいといいでしょう。

そのためには、前段階の情報収集であったり、その勤め先で働いた際にに評価されることを自分なりに理解しておく必要があります。

働き先ごとに抜本的に変える必要はありません。
書く側にとって一つ一つ書くのは非効率的で気だるい作業になってしまいます。

それよりも働き先ごとに、しっかりとチューンナップすることが重要です。

 

開示しすぎることがいいことでもない

個性(他の人との違い)を理解してもらえれば仕事として評価される訳ではありません。

もちろん印象に残ることは大切です。
個性に重きを置いてもらえる時代ではあります。

ただ、働く本分と学ぶ本分はちょっと違います。
学ぶ本分を開示しすぎても、働く本分のPRにはならないことがあります。

上手に分析して優秀だなと感じる方でも、働くとは何かがわかっていなくてPRのピントがずれいている人がいます。

多くを開示してものれんに腕押ししている感じる方は、開示の方向性が違うかもしれません。

 

社会と接点を持った自己をどこまで出せるか

「好きにPRをしてください」という勤め先もあるでしょうが、見ているのは社会とどう接点を持てるかです。

面接官は喜んでその話を聞いてくれるでしょうが、評価はしてくれないでしょう。
あなたが興味があること、得意としていること、それを勤め先(社会)でどう活かせるかを見てもらわなければ評価されません。

「個性を出せばいいということでもない」というのはここからきています。

 

まとめとして

ガクチカを書いていて、しっくりこない人がいるかもしれません。

ガクチカは、あなたを知るために勤め先の面接官が聞いてくることなのです。
そして、良くも悪くもガクチカがどこまで本当かは分からないものです。

分からないからこそ、あなたの企業理解に基づいたガクチカの判断をしているとも言えます。
ガクチカを深掘りするよりも企業や仕事を深掘りしましょう。

その上で、提示する事実の切り口をチューンナップしましょう。

 

好きな人に告白するとして、あなたを深掘りして「僕は・・・」「私は・・・」とアピールするだけではなかなかうまくいきません。
好きな相手の気持ちを慮った上で「僕は・・・」「私は・・・」と添えてあげるくらいがいいのは、分かりやすい例ではないでしょうか。

これからエントリーシートの季節です。
迷う人は、参考にしてみてください。

 

【編集後記】
読み終わった本がたまってきました。手元にずっと置かなくていいものを選り分けて整理しようかなと。

【運動記録】
ジョギングO ストレッチO 筋トレO サプリO

【昨日のはじめて】
東京芝えび天

【昨日の子育日記】
保育参観。普段の保育のときにどのようにしているかを見てきました。

親がいないところでどんな風に過ごしているのか見てみるのはとても新鮮。
企画側の先生方はとても大変だったかなと。

もくじ