マーケティングオートメーションは、便利な機能です。
どこかの企業さんに導入の有効性を聞かれれば、おおむねYesと応えます。
ただ、どの機能を使おうが最終的には使い方です。
酒・醤油・みりんが使い勝手のいい調味料であってもその使い方次第でしょうし。
1Lの醤油は致死量です。
マーケティングオートメーションの気持ち悪さは、その追跡能力の発揮です。
一例をご紹介します。
とある電話は、WEB閲覧の監視から
とある会社から個人的な営業の売り込み電話がありました。
「なぜこのタイミングで?」と考えましたが、十中八九マーケティングオートメーションの機能です。
メールに仕込まれたトラッキングから動きを察知してアクセスしてきたのでしょう。
メールを整理していて、その日に電話がありました。
なるほどと。
年単位でまったく連絡がなかった会社さんからだったので、特に意識できました。
追跡は今のところ違法ではありませんが、少しずつ法規制されている行動です。
日本は規制が遅いのですが。
キモチワルサはどこから来るか
「XXをしたから連絡が来た」とはっきりわかったから、今回気持ち悪いと感じました。
以前も同様の電話を受けたことがあります。
そのときは気持ち悪さをそこまで感じませんでした。
監視されているという感覚からのキモチワルサなのでしょう。
普段から連絡を取っていればその辺りが埋もれて見えにくくなります。
見えにくくても見えやすくても監視していることには変わりありません。
行動を丸裸にできれば、販売という観点からはやりやすいでしょう。
法規制の話が盛り上がらないのも、この仕組をちゃんと理解している人と法律の提案や提言をする人が重なっていないからかもしれません。
マイナンバーうんぬんというのと同様に、突き詰めれば抗議されそうな点です。
あまり声は聞こえません。
企業側と消費者側の力学バランスもあります。
日本はクラスアクションが取れませんし。
否定はしないが、設計ミスに注意
トラッキングツールは、マーケティングや営業側からは使いやすいツールです。
その動きを大きく否定することはしません。
でも、やり方を失敗すればキモチワルサだけが残ります。
強行的に売ることが世の中に合わなくなっているのでしょう。
その世の中の流れにちゃんと沿って、営業行動を決めたいです。
現場の営業の方は、あまり強く言えないのかもしれません。
でも、ITツールには現場の嗅覚をちゃんと反映しないとおかしな行動をしてしまいます。
気をつけたいところです。