アイスブレイクは通常、ワークショップの最初に行います。最初にアイスブレイクをしましょうというのはよくあるワークショップやセミナーの型です。ここではアイスブレイクはどれくらいの長さをかけるべきかを考えてみます。
アイスブレイクとは何か
アイスブレイクとは参加者の気持ちを和ませ、参加者自身の主体的な活動を促進することが目的です。
例えばビジネスの入り口では、創造的な発想ができるようにそれぞれの意見出しが雰囲気を作ってあげます。まちづくりであれば、創造的な発想というよりメンバー同士を打ち解けさせることが目的です。また、研修の最初であれば研修の期待とともに心をオープンにさせて理解度をあげるために一役買います。
入り口だけでなく、疲れた合間にアイスブレイク的な何かを入れることでグループを活性化させることも目的です。
色々な場所で使われるにせよ、気持ちを柔らかくすることが目的です。
時間は全体の枠にもよりますが、10分程度の簡易なものから30分程度かけましょうという場合もあります。全体が2時間くらいの研修なら10分程度でどうかな。1日の研修であれば30分くらいはどうかな。そんなスケジューリングができます。
アイスブレイクから間を意識させずに本編に突入させる方法もあります。
アイスブレイクに10年かけてみる
説明会やセミナーを多く開いているので、私自身紋切り型のアイスブレイクをよく目にしていました。アイスブレイクの用途はよくわかるし、使っている。でも、それほど新鮮味がないなと感じる折。ある日のアイスブレイクをしていた人とアイスブレイクの長さの話になりました。
「俺はアイスブレイクは10年かけるつもりでやっている」、という回答。
アイスブレイクに10年?とびっくりしました。
その方はまちづくりの専門の方。まちづくりは、その地域の人たちをいかに繋げていくかが求められます。ワークショップが主というより、アイスブレイクがワークショップなのです。
そういった発想は新鮮でした。
よくよく考えれば、ワークショップは協働するための準備として行うこともままあります。アイスブレイクをワークショップの中心に置くことができるのは新しい発見です。
中小企業やまちづくりはこのパターン
まちづくりだけではありません。意識は全くされませんが、中小企業での仕事の関わりは、まちづくりの中でアイスブレイクやワークショップで仲良くなることとよく似ています。
人数の多い企業とは違い、一人の人たちの人間関係が濃密だからです。濃密だからこそ変えにくいこと。濃密だからこそ関わりにくいこと。逆に成果が出やすいことがあります。
大きなワークショップを計画するより、長期の視点も持ちつつ小さなアイスブレイクを入れてみることから始めてはいかがでしょうか。
【編集後記】
分野が違うと型異なってきます。ワークショップの研究は、その違いも楽しみの一つです。
【昨日のはじめて】
肉定食
ボーネルンドおもちゃ
【子どもと昨日】
離乳食を挙げているときにご飯炊きあげていると、「おお〜っ!」って顔でもくもく立ち上る湯気を見上げました。よくわかってくるようになって興味があっちに行ったりこっちに行ったり。
あわただしくも、「初めて」の気持ちを興味深く毎日見ています。