戸建づくりでも、マンションでも、リフォームでも、話がが進んでくると、壁紙を選ぶステージになります。しかし、慣れていない人はどれも同じように見えるので選びにくいです。どのように壁紙を選んだらいいのか、考えてみましょう。
基本的な選び方のセオリー
飽きのこないものを選ぶ
家の雰囲気にもよりますが、飽きのこないものを選ぶのがポイントです。
例えば天井に星が見えるような壁紙があります。子どもが小さいうちは楽しんでくれていいかもしれません。ただ、大きくなっていくに従ってちょっとずつ恥ずかしくなってきます。最終的にはその年齢に合わなくなって我慢するか変えるかしかありません。
子供部屋をリラックスしたものにしたいとこんな柄にすることもできます。これも同様です。最初は良くても、子どもが大きく慣ればその趣向性と合わなくなってきやすいです。
「今に、より適合していること」は「これから先の状況に適合しにくくなる」ことと同値です。人と違って壁紙は経年劣化しかできませんので、住む人の趣向性が変わってもそれについてくるには、改修工事せざるを得ません。
天井を薄い・凹凸があるものに
天井は薄い色にして、天井から下にくるにしたがって色が濃くなってくると部屋に広がりが出ます。ですから、天井は明るめの色にします。
また、天井への光は横方向から当たるので、凹凸がはっきり出やすいです。凹凸があるものを選べば、より質感が出やすく雰囲気が良くなります。
天井を濃くするのは商業施設風
天井を濃い色にすると高級感が出てきます。ホテルなどの商業施設で使われるやり方です。
住宅では、多用されません。しかし、そういう住宅が好みの方は天井の色を濃いめにして見るのもの面白さは出ます。
ただ、飽きのこないことを考えると、今回は薄めの色をお勧めいたします。
汎用品で安く
壁紙はメーカーの努力もあり、汚れにくいもの、油がつきにくいもの、調湿できるもの、光触媒系、などなどいろいろな種類が出てきてます。
しかし、壁紙まで多くの予算とこだわりを費やせる人は多くないです。
壁紙は、いわゆる汎用品でベーシックなものにして安く仕上げることを念頭においてはどうでしょう。
完全合格点とはいかなくても及第点であればその他に費用対効果が出やすいところに金額をさくと割り切りもできます。
方向性の合わせ柄は注意・厚手のものを
壁紙選びについて、設計士や工務店は細かい注文をしてきません。これくらいの範囲から選んでください。好きなものを選んでください。という程度です。
壁紙は趣向性が反映されるというもので、Aの柄とBの柄との差は施主の好みによるところが大きく、どちらを選んでも第三者は影響がないものです。
ただ、注意点を一つ付け加えれば、方向性があるクロスは選ばない方がいいということです。
方向性があると天井などで垂直方向に柄を貼らないといけなければ、柄の継ぎ目がわかったり、縦横が混じった模様ができてしまうからです。
また、厚手のものを選びましょう。壁紙の質によって紙の厚さが違います。下地の隙間を工務店等がパテで埋めてくれるのですが、太陽光や経年劣化のために下地の凹凸等が見えてくることがあります。
紙の質を少しでも厚めにしておけば年月が経った際の、下地の凹凸が見えにくくなります。二種類を比較して迷ったら、厚手のものを選びましょう。
長く付き合うのは飽きが来ないものを
壁紙の選び方のオススメは、
- 飽きがこない柄(白など)を選ぶ
- 汎用品で予算を抑える
- 方向性がある柄に気をつける
こんな感じです。
カタログのサンプルは小さいので、候補を絞ったらショールームで大きなものを確認して実際のイメージに近いか確認しましょう。
パートナー等と良く話し合って理想に近い柄を選んでください。
【編集後記】
新しいものを購入するときはメンテナンスや改修のことまで考えておくと扱いやすくなりますね。壁紙も類似です。
【昨日のはじめて】
とある改修工事の会議
とある教育研修の会議
【子どもと昨日】
お風呂中に帰宅して声をかけると、眠いのにこちらに反応して、こちらの姿を探してくれます。オイルや湯上がりの着替えを一緒にして楽しみました。