誰かの文章を読んだときに、トゲがあったり、読み辛かったりすることがありませんか。しかし、勘違いしてキツく読むこともありますし、仮にそれがキツかったとしても、それほど気にする必要はありません。誰かの言葉をさらりと流して、続ける力の元にしましょう。
誰かのトゲについて考えた理由
トゲについて考えてみた理由として、世の中はそれなりに読んでいてキツイ文章があるということを感じたことがあるからです。また、キツイと感じても、読み返せばそこまでキツくない文章というのもあります。前者は、書いた人。後者は受け取り手の問題です。
しかし、漠然とキツイという話で終わってしまっては、その後の発信に影響を与えかねません。その理由について、落ち着いてからでも受け取り直しておくといいと考えます。だから、この点について今回考えてみています。
キツさの要素
人は単語に反応する
人が勝手にキツく受け取る可能性の例です。
人は、様々な言葉や文章に反応するものです。特に単語に対しては、その言葉のイメージやイメージについての概念が浮かび上がってくることがあります。例えば、「不安」という言葉を聞いたとき、その人の現在の不安を思い出すこともあれば、過去の不安を思い出すこともあります。
また、どちらを思い出したとしても、他の人とその内容が共通するわけでもありません。
文章を読む時も、人は単語に強く反応します。論理学というものが存在しつつも、それほど論理的ん文章を理解することが人は苦手なんじゃないかと感じることの方が多いです。人は、単語に反応しながら、文章の意味を理解していきます。
上記の「不安」のような例に強く反応しながらです。そうすると意味合いが異なってきてしまいます。勝手に反応する場所も異なっています。
時間をおけば、冷静に読める
こちらも、受け取り手の話です。
初速において理解する際に、概要をつかんでいくため、正確にすべての単語を理解していない場合があります。書き手自身が感情を揺さぶるようにわざわざ書いている場合もありますが、受け取り手として強く反応してしまっている可能性もあります。時間をおいて冷静に読んでみると、意外と大したことがない文章ということもありました。
相手の書く文章はコントロールできないので、自分がどう読むかをコントロールし、受け取りの際に冷静に変換して対策を置くのが順当です。
時間をおいてから読み直すことで、意図しない反応を最小限にすることもできます。遅らせることで、自分自身が冷静になることができ、自分の考えを相手に伝えるための表現や言葉選びにもより注意することができます。
書き手の要素はコントロールできない
読み手、受け取り手の話を2つ書きましたが、書き手、発信する側の内容はコントロールできないことがほとんどです。発信について、変更してくれという場合があるにせよ、実現できるものでもないです。
だからこそ、読み手に注力した内容について書いていました。もう一つ対策として付け加えれば、読み手として、じっくり読まない可能性があることです。時間を置くことに近いですが、おかしな文章の場合、もう少し時間をかけて読み解くことで、誤解を減らせることがあります。
トゲがある文章とは
書き手の側でトゲのある文章としてどんな可能性があるか、確認をしてみます。
もともと読み手にとって分かりにくい表現
読み手にとって分かりにくい表現は、読み手が補って理解する必要があります。書き手自身は自分の主張や意図が明確であっても、読み手が理解が補っていけば、そこには齟齬が発生します。
結果として、トゲのある文章に読めてしまうものも存在します。
主張や意図の伝え方が不明瞭な文章
文章を書くうえで、主張や意図をはっきりと伝えることは非常に重要です。しかし、不明瞭な表現を用いたり、主語が不明確な文章を読んだ読み手は、その意図を理解することができません。なんやかんやで商品販売を目的とした文章の場合もありますし、別の人に向けて書いた文章をたまたま自分が読んでいることだってあります。
意図を推測する状態では、トゲがあるのかないのか誤解しやすい文章になりがちです。
人や物事に対する否定的な表現・主語が不明な表現
人や物事に対する否定的な表現や、主語が不明瞭な表現は、読み手にとって理解しづらい文章になってしまいます。
否定的な感情や思い込みが含まれている上に、それが誰に対して向いているか分かりません。主語が明確でない表現も日本語で多用できます。元々読みにくいのですから、さっと読めば誤解しやすいものです。
時間を置いて冷静に読むことで、これらのトゲのある表現を取り除くことができます。読み手としても、時間的余裕があるときに処理しないと、否定的な感情でさらに誤解を生みやすくなります。
まとめ
書いた文章やメールを送信する前に、読み直すことはとても大切です。読み直すことで、文章にトゲがなくなり、読み手に分かりやすくなることがあります。これは書き手の注意としての話です。
言葉への反応は個々人により異なり、またそれは時間によっても変化するものです。したがって、時間を置いて再度読み返すことにより、自分が一時的に感じた「キツさ」が実際のところどの程度のものであったのか再評価することができます。書くときも気にしたいですが、読み手として反応しすぎてしまったと感じたときには、時間を置いたり原因をさくって冷静になりましょう。良いコミュニケーションにつなげやすいです。