「父の問題の解き方」と「論文の作り方」と「ペンギン・ハイウェイ」

Penguin

ペンギン・ハイウェイが早速プライムビデオで
無料で出ていますね。不思議な物語です。

今回はその不思議は少し横に置いておいて、
研究の姿勢を語ってくれるところをもって、
修士論文作成にちょっと役立つエッセンスを抜いてみます。

論文がつまったときの息抜きにしてください。

ちなみに、以下は物語のネタバレを含みません。
お父さんがくれた物語を解くためのアドバイスについて
書いています。

 Penguin

もくじ

父の言葉:基本姿勢編(問題の解き方 三原則)

お父さんから主人公の少年に対する
研究姿勢の基本アドバイスが次の3点です。

1.問題を分けて小さくする

数学の問題を考えると問題を
分けて小さくすることをイメージしやすいです。

でも、それだけでなく複雑に見える
社会問題でも科学の問題であっても、
問題を分けることで解きやすくすることができます。

発生する原因を突き止めれば、それぞれに
対するアプローチができるかもしれませんし、
複合性を論じることができるようになるかもしれません。

2. 問題を見る角度を変える

一つの角度からばかり眺めず、
別の角度から眺めて問題を解こうと。

大人向けの問題を解く際の
言葉としても十分通用するものですね。

3. 似ている問題を探す

似ている問題を探しましょう。

同じ分野の問題だけでなく、
違う分野の問題でもその解き方に
大いに参考になる部分が存在します。

類似性を見つけて整理することで
本体の問題を解きやすくできます。

父の言葉:発展編

なかなか問題が解けない主人公の少年に
父親が追加でくれたアドバイスです。

4~7が一連の動きとして説明されました。

4. 一枚の絵にまとめる

「おまえが不思議に思っていることや
発見した小さなことを一枚の紙に全てメモしなさい」

問題のエッセンスを抜き出しましょう。
大きなことを要約して小さくまとめる。

余計なものが削ぎ落とされて、
結論を見えやすくできます。

複雑な問題こそ、解けたときには
意外にシンプルに説明できるものです。

5. なんども眺める

「(紙にメモしたら)それを何度も眺める」

「メモ同士の色々な組み合わせを考えてみるんだ。
頭の中でメモが自由に飛び回るくらいにね」

6の紙にまとめたものを何度も眺めましょう。

組み合わせを頭の中で反芻することで、
新しい発見が出てきます。

下地を与えると、頭は創造的な
試行をたくさんすることができます。

6. 考えることをやめてみる

「それでもわからないときは
考えることをやめてみなさい」

「よく遊んで、よく食べて、よく眠ること」

考え尽くしたら、一度止まってみることです。

ひらめく瞬間を、よく「ひらめきの三上」と
表現しますね。

馬上・枕上・厠上です。

移動中・布団の中・トイレというのが
ひらめきを発見する王道ですね。

考え尽くしたら、別のことに集中しているときに
その考えが統合されて結論に至る良い例です。

7. エルレカ

「そしたら、頭の中のバラバラだったものが突然つながる瞬間が訪れる。

エルレカだ」

エウレカはEurekaです。
一人称単数完了直説法能動態と表されます。

ギリシャ語は、主語・時制などによって
動詞の語尾が変化します。見つけるの語尾を
変化させて、「私は見つけた(完了形)!」という
意味がEurekaです。発見の喜びを表現した言葉と
説明されることがあります。

論旨の上手なつながりを見つけることが
エウレカと表現できますね。

ぜひ、そう言いたいものです。

まとめとして

産みの苦しみ、創造性を発見するとき、
上手にいかないのは誰しも同じです。

考え抜いて見つける際のアプローチは
アイディアの整理で、参考にしてみてください。

ちなみにペンギン・ハイウェイも
面白いので、6の考えることを止めてみる際に
ちょっと流して見てもいいかもしれません。

 

 

【編集後記】
わかることは早いのですが、相手にわかるように
表現することに時間が使うことが論文にあります。

表現を考えるのは、ひらめきの次の工程ですね。

【運動記録】
ジョギングO ストレッチO 筋トレO サプリO

【一日一新】
蜻蛉池公園

【子育日記(2歳)】
蜻蛉池公園に遊びに行きました。
広い公園なので喜んで自然に触れていました。

だいぶ遊びましたので、帰ってから
ぐっすり。なんとか起きてご飯を食べてもらいました。

もくじ