「パスワード管理表を作成したいけれど、何を入れたらいいのかわからない」と悩んでいませんか?とりあえずつくるでいいかもしれませんが、パスワード管理表にはいくつかの項目が必要です。抜け漏れがあると管理がうまくいかないこともあります。
本記事では、パスワード管理表を作成する際に押さえておきたい6つの項目と、ポイントをご紹介します。
パスワード管理表を作成する必要性
現代社会では、ウェブサイトやアプリケーションを利用する上で複数のアカウントを持っていることが当たり前になってきました。個人情報や金融情報などの重要なデータが保存されているため、強固なパスワードを設定することが求められます。
でも、多くの場合、異なるアカウントに対して異なるパスワードを設定することが必要であり、それらを記憶することは容易ではありません。また、セキュリティを強化するために、パスワードを定期的に変更する必要があるため、そのたびに新しいパスワードを記憶する必要があります。
こうした問題の対処に、パスワード管理表を作成することが有効です。パスワード管理表とは、アカウント名、ユーザー名、パスワード、メモなどをまとめた表のことで、これを使うことで、異なるアカウントに対して異なるパスワードを簡単に管理することができます。
パスワード管理表のメリットとデメリット
パスワード管理表にはいくつかのメリットとデメリットがあります。
- 複数のアカウントに対して異なる強固なパスワードを設定できる
- パスワードを忘れた場合に簡単に復旧できる
- パスワードの変更や更新を効率的に行える
- パスワードのセキュリティレベルを向上させることができる
デメリットも考えられます。特に、セキュリティとアクセス管理です。そのパスワードにアクセスできる人を限定する必要があります。あまりにも強固にしすぎると、相続などで逆にパスワードなどを共有したいときに苦労します。ほどほどのバランスが必要です。
バランスを取るために、以下も役に立ちます。
- パスワード管理表自体にパスワードを設定する
- 定期的にパスワードを更新する
なお、相続を見越した場合に気にしたいのは、逆に共有をしやすくするということでしょう。
データで管理した方がいいか、紙で管理した方がいいか
基本はデータの管理です。データで管理する場合、パスワード管理アプリやクラウドサービスを利用することが一般的です。
これらのツールは、暗号化されたデータベースにパスワードを保存するため、紛失や盗難のリスクが少なく、様々なデバイスから簡単にアクセスできます。また、パスワードを自動生成したり、更新のリマインダーを設定できたりと、セキュリティを高める機能が充実しています。ただし、アカウント情報が第三者に漏洩するリスクがあることには注意が必要です。ため、セキュリティに十分注意する必要があります。
一方、紙で管理するという場合も存在します。
紙は、オフラインで管理するため、ハッキングやネットワーク攻撃のリスクはありません。また、スマートフォンやパソコンが壊れたり、バッテリー切れになったりしても、紙で管理しているパスワードは残るため、非常時に役立ちます。ただし、紙であっても紛失したり、第三者に盗まれたりするリスクがあるため、安全な場所に保管する必要があります。
どちらかだけが正解というわけではありません。個々人によって、どちらがやりやすいかは変わります。
パスワード管理表のテンプレートを用意する
パスワード管理表を作成するにあたり、テンプレートを用意することで効率的に作成することができます。以下は、パスワード管理表のテンプレート例です。
【パスワード管理表のテンプレート例】
- サイト名/アプリ名:登録したサイト名やアプリ名を記載します。
- URL/ダウンロード先:登録したサイトのURLやアプリのダウンロード先を記載します。
- ユーザー名:登録したユーザー名を記載します。
- パスワード:登録したパスワードを記載します。
- メモ:サイトやアプリに関するメモを記載する欄です。
このように、、テンプレートを利用することで、情報の漏れや抜け漏れを防ぎ、パスワード管理表をより効率的に作成することができます。
なお、パスワード管理表を作成する際は、安全対策としてパスワード管理表自体にもパスワードを設定できると安心です。
パスワード管理表の更新と管理
パスワード管理表の更新頻度とタイミング
パスワード管理表を作成したからといって、それで終わりというわけではありません。定期的に更新することが大切です。
【パスワード管理表の更新頻度】
パスワード管理表は、サイトやアプリのログイン情報を一元管理するためのものです。しかし、パスワードは定期的に変更することが推奨されているため、パスワード管理表も定期的に更新する必要があります。
パスワードの変更頻度には業界標準がありますが、最低でも3か月に1度は変更することをおすすめします。それがかなわなくても、1年単位くらいでは変えることを視野にいれておきましょう。パスワード管理表の更新頻度も、その更新に従います。
可能であれば、パスワードを変更するたびにパスワード管理表も更新することが望ましいです。
【パスワード管理表の更新タイミング】
パスワード管理表の更新タイミングは、パスワードを変更したときや、新しいサイトやアプリを登録したとき、または情報漏洩などのセキュリティ事件が発生した場合などが挙げられます。これらのタイミングで、パスワード管理表を更新することで、管理対象の情報を最新に保ち、情報漏洩のリスクを軽減することができます。
さらに、パスワード管理表の更新は、保存先のバックアップをとることも重要です。パスワード管理表には個人情報が含まれるため、パスワード管理表を紛失したり、不正アクセスされた場合に備えて、バックアップをとっておくことが望ましいです。
パスワード管理表のバックアップ方法
パスワード管理表は、重要な個人情報が含まれるため、バックアップを取ることが非常に重要です。万が一、パスワード管理表が紛失した場合でも、バックアップから復元することができます。
オンラインストレージに保存する
オンラインストレージに保存する方法は、パスワード管理表をオンラインストレージにアップロードして保存する方法です。オンラインストレージは、データのバックアップに最適な方法の1つであり、パスワード管理表のバックアップにも適しています。
有名なオンラインストレージには、Google DriveやDropboxなどがあります。これらのオンラインストレージを使って、パスワード管理表のバックアップを取ることができます。
USBメモリに保存する
パスワード管理表をUSBメモリに保存する方法は、オンラインストレージに保存する方法と同じように、データのバックアップに最適な方法の1つです。
USBメモリは、容量が大きく、持ち運びが容易なため、パスワード管理表のバックアップにも適しています。また、パスワード管理表をUSBメモリに保存する場合は、パスワードを設定しておくことが望ましいです。
軽くて小さいので、紛失に気をつけましょう。
紙に印刷する
パスワード管理表を紙に印刷する方法も、パスワード管理表のバックアップ方法の1つです。この方法は、インターネットに接続できない場所での使用や、データベースを使いこなせない場合に適しています。
しかし、パスワード管理表を印刷する場合は、紙を紛失した場合や、第三者に取られた場合に備えて、セキュリティ上の配慮が必要です。
パスワード管理表のセキュリティ対策
パスワード管理表には、個人情報や重要なデータが含まれるため、十分なセキュリティ対策が必要です。
パスワードの強化
パスワード管理表には、強力なパスワードを設定することが重要です。パスワードは、8文字以上の長さで、大文字小文字、数字、記号を組み合わせることが望ましいです。また、パスワードは、定期的に変更することも重要です。
2要素認証の導入
2要素認証を導入することで、セキュリティを強化することができます。2要素認証は、パスワードに加え、別の認証方法(例えば、SMSで送信されたコードなど)を使って、ログインを許可する方法です。これにより、パスワードだけでなく、さらに高いセキュリティレベルを確保できます。
パスワード管理ツールの利用
パスワード管理ツールを利用することで、セキュリティを強化することができます。パスワード管理ツールは、パスワードを暗号化して保存し、自動的にログイン情報を入力することができるため、パスワードを書き留める必要がありません。
セキュリティソフトの導入
セキュリティソフトを導入することで、パスワード管理表のセキュリティを向上させることができます。セキュリティソフトは、ウイルスやマルウェアからパソコンを守ることができます。また、フィッシングサイトからの攻撃をブロックしたり、不正アクセスから守ったりすることもできます。
パスワード管理表の代替方法 としてのパスワードマネージャー
パスワード管理表は便利ですが、紙やExcelファイルに保存されるため、安全性に問題があります。パスワードマネージャーというツールを使うことで、より安全かつ簡単にパスワードを管理することができます。
パスワードマネージャーとは、パスワードを暗号化して保存し、自動的に入力してくれるツールのことです。多くの場合、マスターパスワードを設定することで、すべてのパスワードにアクセスすることができます。パスワードマネージャーは、ランダムで複雑なパスワードを生成する機能を持っていることが多く、これにより、セキュリティが強化されます。
また、多くのパスワードマネージャーは、さまざまなデバイスやWebブラウザーで使用できるため、どこでも安全かつ簡単にアクセスできます。一方で、パスワードマネージャーにはデメリットもあります。たとえば、オンライン上にあるため、攻撃者によってアクセスされる可能性があります。また、すべてのパスワードを一元管理するため、マスターパスワードを紛失した場合は、すべてのパスワードを失ってしまう危険性があります。
OnePasswordが有名ですが、McFeeのようなセキュリティソフトやGoogle自体にもパスワードマネージャーがついています。一つの鍵パスワードがあれば済むため、便利な選択肢です。
まとめ
パスワード管理表は、セキュリティ上の重要な情報を記載するものです。誰でも簡単に作成できるものではありますが、適切な項目を抜かずに入力することが重要です。この記事で紹介した6つの項目と、それぞれのポイントを抑えて、安全にパスワードを管理してください。
【編集後記】
確定申告業務などを粛々と。
【運動記録】
ストレッチ○
【子育て日記(5歳・2歳)】
子どもの教育が2極化している感じを受けてどのようにバランシングするか検討中です。できればいいというわけではないのでしょうが、できないと困りますし。。