インコタームズ®️2020が発表になりました。
EXWなどがなくなるという前評判もありましたが、
結局はなくならず11ルールとなっております。
インコタームズ®️2010からインコタームズ®️2020への改定予定
今回はインコタームズ®️2010からの変更と
インコタームズ®️2020の全体像をお伝えいたします。
インコタームズ®️2020の全体像
インコタームズ®️2020は2分類11規則となりました。
新しく追加されたのは、DPU(Delivered at Place Unloaded)です。
インコタームズ®️2010との分類対比表
さて、インコタームズ®️2010とどう変わったかが
気になるところですので、それらもまとめてみました。
廃止されたのは、DAT(Delivered at Terminal)[ターミナル持込渡し]。
DATはインコタームズ®️2010で新設されたものです。
なくなってしまったので、あまり使われなかったのかなと。
一方でインコタームズ®️2020で新設されたものは
DPU(Delivered at Place Unloaded)ですね。
細かな内容は追ってお伝えしていきます。
インコタームズのバージョン表記方法
バージョン改定があったインコタームズ®️。
みなさん、バージョン表記の正確な方法は
ご理解しておりますでしょうか。
インコタームズ®️のバージョンを分ける場合には、以下の3点セットが基本です。
“[選んだインコターム] [港や場所の名前] Incoterms 2020”
例 CIF Mumbai Incoterms 2020
契約書に載せる場合には、ぜひ上記の形を使いましょう。
古くから使っているFOBなどは、危険負担がバージョンによって
若干異なってきます。
裁判や仲裁から考えてもインコタームズ年度を略さない
海外取引は私法上の契約が重視されます。
最悪は、裁判や仲裁に至ることを考え
契約にはインコタームズをバージョンの記載が
ICCから推奨されています。
すでにある契約書にこれらを書き加えるのは
抵抗感があるかもしれません。
個人的な見解では、
- 新規取引にはインコタームズのヴァージョンを入れる
- 契約の区切りにおいてインコタームズのヴァージョンを入れる
などすると変えやすいです。
何もないときには、契約書の内容を変更しにくいでしょう。
所有権の移転とインコタームズ®️
インコタームズ®️を使う場合によく議論に上がるのは、
所有権の移転の問題です。
しかし、インコタームズ®️自体は費用負担と
リスクの分担を表すものです。
リスク移転の場所がすぐさま所有権の
移転の場所にならないのは案外大切なことです。
基本は問題にならないのですが、
ややこしい案件において逆に問題になることが
ありますので、頭の片隅においてきましょう。
インコタームズ®️に登録商標マークをつけるべきか
インコタームズはICCのの登録商標です。
使用する場合には、正式にはインコタームズ®️とするべきです。
しかし、ICCの正式見解で契約書上にインコタームを
乗せる場合には®️=(R)[登録商標シンボル]をつける必要がないと
説明がされています。
ですから、®️がついているインコタームズと
ついていないインコタームズの違いはありません。
実務では省略しているものを見ることがほとんどです。
【編集後記】
細かいところはこれから読み込みますので、
変更点についての続報はお待ち下さい。
なにか気になる点があれば、
ご質問いただければまとめさせていただくこともあるかと。
【運動記録】
ジョギングO ストレッチO 筋トレO サプリO
【一日一新】
Incoterms®️2020
【子育日記(2歳)】
急な雨が降っているので、子どもに
傘を差してもらいました。
役割があると楽しいようです
若干濡れながらですが、雨の中歩きました。