チームの 良さを生かす上で多様性が大切と言われます。 しかし、この多様性は個人の中においても最近言われるものです。個人の中の多様性がそのアウトプットをいっそう良くするといった内容です。今回はこのイントラパーソナルダイバーシティーについて考えてみます。
イントラパーソナル・ダイバーシティーとは
イントラパーソナル・ダイバーシティ(Intrapersonal Diversity)」とは、個人の内面における多様性を示します。「個人内多様性」などと翻訳されます。
一人ひとりの内面に存在する様々な思考パターン、感情、価値観、経験、自己認識の幅広さを表しています。通常、ダイバーシティ(多様性)というと、異なる文化的背景、性別、年齢など、個人間の差異を指すことが多いです。一方、イントラパーソナル・ダイバーシティは個人の内側に焦点を当てた概念です。
この考え方は、個人が持つ多様な内面的特性が、自己の行動や意思決定、対人関係などにどのように影響を及ぼすかを理解するのに役立ちます。例えば、ある状況ではリーダーシップを発揮することができる一方で、別の状況ではより受け身の立場を取ることが最適かもしれない、といった自己の多面性を理解することが含まれます。
チームアップの難しさ
チームの中のダイバーシティーとうのは、創造性を 高めてチームの成果を上げると言われます。しかし、チームアップ自体をかなり難しいものです。 短期のものであれば可能でしょうが、数十年の長期の観点で見れば、流動性のある組織をうまく構築して、活性化させるのは至難の業です。
資本力のある一部の企業が可能といえます。 また、 その瞬間は可能であっても、数年の後に維持できなくなる可能性があります。ダイバーシティーを唱え始めたのは、 アメリカ合衆国が先駆者でしょう。 人種は多様ですし、他の人と同じを嫌がる風潮もあります。人種による差別を撤廃する法律が1960年代から始まり、 その影響で1970年以降に 多様な人を積極的に採用する方針の素地になっています。 多くの人を受け入れるのに、利益があったと言えます。 アメリカだけでなく、欧州各国やカナダオーストラリアなども多様性を重要な価値として受け入れいく方針が多く見られます。
日本においても多様性を認める方向でしょうが、 これらの国と大きく違うのは解雇規制でしょう。日本の規制の強さから考えると、そのチームを長期間維持する必要性に迫られます。うまくチームアップできれば成果としては申し分ないです。しかし、 反論はありませんが、 個人主義的な方向性に社会は動いています。それに至るまでかなりの難しさがあります。
個人でコントロールできる個人内チームアップ
これに対して、イントラパーソナル・ダイバーシティーを 考えれば、自分一人がうまく自分をまとめられれば、成果につなげられます。そのために、多様な経験を積むことが役立ちます。 収入の大小だけでなく、上から下までしっかりと経験していくことが良いでしょう。
イントラパーソナルダイバーシティが創造性につながるという考え方は、個人の内面にある多様性が新しいアイデアや解決策を生み出す源泉となるというものです。ここでは、その意味合いを詳しく説明します。
多様な経験と知識を統合した選択肢を取れる
個人がさまざまな経験や知識を持っている場合、異なる視点やアプローチを選べます。イントラパーソナルダイバーシティが高い人は、その経験を統合して、ひとつの経験だけの枠を超えた方法を取る可能性を広げます。
柔軟性と適応性が高まる
内面の多様性を持つ人々は、異なる状況や問題に対して柔軟に対応する能力が高まります。営業だけでなく、営業されることもしていれば、そのときの気持ちが分かります。うまくいった経験と、うまくいかなかった経験を合わせると、新しい状況に適応する過程で、創造的な解決策を見つけることがより可能になります。
内省と自己認識を深められる
自己認識を多くの角度から行えます。 手助けしてくれるような書籍やサービスがあるとしても、最終的にそれを受け止めるのは自分です。自分が多角的になるということは、この受け止め方を複雑にすることができます。
多面的な思考ができる
異なる内面的特性を持つことで、一つの問題に対して多角的にアプローチできます。この多面的な思考は、一つの視点では見えない解やアイデアを発見することを可能にします。
感情の多様性と創造的表現
感情の幅を経験することもイントラパーソナル・ダイバーシティーのひとつです。 いくら感情が豊かとは言え、同じことをしているだけでは、感情の幅も限られてきます。 怒ったり、悲しんだりといった感情は マイナスに評価されることが多いかもしれません。しかし、このイントラパーソナル・ ダイバーシティを広げる意味では肯定されるます。
まとめとして
税理士で相続を見ていると、広がった後の後始末にも労力が張ることをよく感じます。そのため、仕事において、大規模化だけを目指すわけでなく、ひとりで自分のコントロールできる範囲を深めていくスタイルが出てきています。
ひとりで 仕事をするときのヒントとして、イントラパーソナル・ダイバーシティは、 今の経験の幅を肯定する考え方です。1つのことを極めていないなど、マイナスに評価する要素はいくらでも世の中にはびこっています。しかし、このイントラパーソナル・ ダイバーシティは、自分の中の浅さ+広さを肯定してくれます。
自己肯定をする上で、ぜひこの考え方も使ってみてください。
【編集後記】
オットマンの代わりに、最近、安い台を使っています。 クッションを足すともっと良いのかもしれません。
【運動記録】
ストレッチ○ ジム○
【子育て日記(息子6歳10ヶ月、息子3歳3ヶ月)】
上の子が学校生活にも慣れ始めたようです。 体力ももつので、嫌がられない範囲で、毎日一緒に学習してます。 意外と楽しいものです。