ITに興味がない人がITを取り入れるのは「痛み」から

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マイナンバーカードのコラボCM

マイナンバーカード普及のコラボCMが出ていますね。
SPYxFAMILYが人気ということでしょうか。

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あまりとがったことがしにくいのか、マンガやアニメほどCM内のアーニャにはキレがないです。

便利さ推しの違和感

CM内では、以下のメリットがうたわれていました。

  • 児童手当
  • 確定申告
  • 公金受取口座の登録
  • ひっこし後の手続き(2023年 2月6日から)

これらがあるからカード登録するのかというと、そんな感じはしません。
全年齢対象だからあまりとがった内容にできないのかもしれません。
メリット推しという発想自体が限界なのかなという印象です。

というのも、「カードの交付を受けたらポイント(≒お金)をあげます」というレベルでメリットを渡している以上のメリットでもないから。

ここまで来ているのに、さらにメリット推しというのは、意味がないかなと。
特に、ITが苦手だったり嫌いだったりという方にとって、メリットを紹介して入ってもらうというのは、ITを紹介したときの肌感覚から違和感があります。

なお、2022年11月末時点の交付の率を見ておきましょう。

SPYxFAMILYは、アニメと考えれば比較的若年層向けでしょう。
ただ、未成年がマイナンバーカードを取ることを考えればその親の影響が大きいですね。

45−49歳が谷になっていることについては、多忙だからでしょうか。
ただ、全年齢的には53.9%であり、普及においてそれほど大きな差はないのかなと。

結局痛み

個人的な経験からも、ITの関連はメリットが普及の鍵には感じません。
メリットがあるからといっても、「そうですね」で流されることがほとんど。

メリットが導入の鍵というのは、IT関連が好きな人の発想です。
これらの人は、導入コストが興味によって0に近く、結果のメリットを享受しやすいから。

心理的なものも含め、導入コストが高ければ結果のメリットがぐんと下がります。
法的な強制が無理だからなのでしょうが、「導入しなければXXができない」というレベルでなければ、積極的な導入までは望めないですね。

マイナンバーカードの例で見ると、これくらいの値上げがあっても駆け込みません。

現行でもマイナ保険証を利用した場合は初診料が6円、従来の保険証で受診した場合は初診料が12円の負担となっており、従来の保険証利用者にとってさらなる負担増となる。

読売新聞オンライン「従来の保険証利用での受診料、4月から6円上乗せへ…マイナ保険証の普及狙う」 2022/12/21 10:11

ちょっとくらい痛いだけでは難しく2024年の保険証廃止になった上で、医療受診ができないくらいのレベルでないと相当数の普及が難しそうです。

国よりも小さな組織であればもう少し身軽に決められることが増えます。
IT提案時に意識しておきたい、「痛み」です。

【編集後記】
CM利用料を聞いたことがあるのですが、すごい金額ですね。

【運動記録】
ストレッチ○ サプリ○

【子育て日記(5歳・2歳)】
子どもと公園へ。
たのしんでもらえたようです。

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