法学はどこかズボラな学問かなと。
短く言うことを心がけるという意味でです。
というのも、現実の事件を扱うので方っておいても
字数が爆発的に多くなります。
それをどれだけ短く、大切なところのみを
抜き出して伝えるかは、(もちろん法学以外でも)
大切なところなのかなと。
定評ある「法学ライティング」で、
参考になりそうなところをご紹介します。
口語なので、練習問題まで具体的に
しなければサラッと読めます。
(大切なことをさらっと読めるように
木山先生が仕上げてらっしゃいます。)
要約をする
400字要約の問題から説明をしてくれています。
法学は事例が長い割に、雑誌を見れば
判例は異常なほどに短く表現されています。
最終的に抽象化を好むように、
全体を短時間で把握できるように
要約をする力は多くの場面で試されます。
また、論文においても強弱をつけるために
異常に短く仕上げる部分が出てきます。
要約を上手にすることは、
法学の文書を仕上げる上でとても役に立ちますね。
条文を全部そのまま引用しない
条文は調べればわかるものですし、
全てを引用しては、文章全体が長くなってしまいます。
必要最小限を引用するようにすると
手間を省いて仕上げられます。
また、関係する条文が複数のことを言っている場合に
いらない主語を「……」などで略しておくと
スッキリ条文を見せられます。
引き算の発想
あれもこれも説明したくなりますが、
2つの事柄の説明を1つで済ませられるなら
1つにまとめましょう。
脚注に参考文献などとして残った1つを
記載しているものもよく見ますよね。
引き算の発想をもって
骨格をしっかりと見せましょう。
(逆に、判断の骨格を示す上で大切なら、省略はできないところですね)
1文を短く、複文を避ける
文章を短くしましょう。
できれば、短文がオススメです。
なんとなく気取ってしまって
くっつけなくていい文章をくっつけて
長くしてしまうことがあるでしょう。
難しいことを論じているような
雰囲気を醸し出したほうがいいのかなと
なんて感じると、複文を使いたくなります。
しかし、ここはぐっとこらえて
シンプルで読み間違いがなく、読みやすい
短文の積み重ねをすると誤解が起こりにくいです。
主張と反論の構成表示
文章の構成をしっかり示しておきましょう。
主張があれば、反論があります。
裁判ならばこれらを上手に見せたいところ。
論文であれば、主張に寄り添いながら
反論を示すことで短く表現する手も。
最初から入り組む必要はないです。
でも、骨格をちゃんと見せられるように
構成を示しましょう。
論証
法律問題でも論文でも、論証部分の
構成はこちらを使います。
- 問題提起↓
- 理由↓
- 結論
そして、結論部分を分解すると
- 規範定立↓
- あてはめ↓
- 結論
の順番です。
問題提起→
まずはどんな問題かを示しましょう。
問題文の最初の部分を軽く引用しながら
試験ならその問題を示した上で、主題を書きます。
論文なら、ちゃんと問題の構成を示すということですね。
理由→
問題提起で出した主題の理由を書きましょう。
理由を最後の方にもっていきたくなるかも
しれませんが、本書ではこの位置をススメています。
結論(規範定立→あてはめ→結論)
規律定立はわかりにくいですが、
「法解釈を示してその法律の当てはまる枠組みを
はっきりさせること」をいいます。
「あてはめ」は規律に対して現実の内容を
当てはめていくこと。
そして結論として「XXとなります」と持っていくのです。
このやり方は、法科大学院の試験や、
ベタ書きではなく事例問題の法人税・
消費税の問題の解答の仕方に似ていますね。
付番
短く書くために同じことは略して表現したいですね。
その際には、番号をつけて後から指し示しやすくする、
列挙の構成をはっきりさせるなど、やり方があります。
ちなみに裁判官のナンバリングは「第1→1→(1)→ア→(ア)」の順ですね。
概念比較
概念を比較するときには、
列挙だけで終わらずに、
違いがどこから生じるかもまとめましょう。
列挙しただけでは、比較したことになりません。
まとめとして
もっとたくさんのことをしっかりと
教えてくれる本なので、
興味が出ましたら手にとってみてください。
その中でも即効性があって、
本が読みたくなりそうなところを少し
ご紹介しました。
何かのヒントになればうれしいです。
【編集後記】
レンタカー屋さんと話をしたら、
この自粛の中でもお盆はレンタカーが
出てるそうです。
津々浦々色々な地域がありますから、
不思議ではないですが。
【運動記録】
ジョギング○ ストレッチ○ 筋トレ○ サプリ○
【子育て日記(3歳)】
ゾイドワイルドのジェノスピノと
オメガレックスの色味を見て、
息子が「しぶいね〜!」と言ってました。
この年齢で渋いのがわかるんですね。。。