税理士は実務経験が求められているため、「学ぶために働く」と考える素地を感じます。
でも、「学ぶために働く」のは、実際は嫌がられます。
だからこそ、学ぶことへの教材を買ったりやコンサルを受けたりすることに大きな意味があると感じます。
上市されたばかりの本を読んで、再認識します。
現場で学ぶことの効用を否定するものではありません。
でも、実務経験の代替で学ぶ方法も出てきています。
仕事として選ぶことができない方にとって、学ぶために働くではなく、そういった教材やコンサルで学ぶべき理由をまとめてみます。
雇う側の当然のアレルギー
採用をしていると、
「学びたいから、(ここで)働きたいです!」という方にそこそこ出会います。
そして、「学びたいから」ということを理由にした動機をプラスに評価する経営層に、あまり会ったことがありません。
経営層は、大まかには「学ばせる」ではなく、「儲けさせる」ために組織を動かしています。
学ばせることがその過程や手段ではあります。
でも、学ばせることを目的に人を雇うのは本末転倒でしょう。
だから、「学ぶために働く」に対して、雇う側は当然のアレルギーを持つわけです。
現場で吸収できるものが画一・網羅的でない
その現場に入って学ぶことは、画一ではありませんし、網羅的でもありません。
なので、その現場に入ったから質の高い教育が受けられるわけでもなく、網羅的に全てを教えられるわけでもありません。
現場の指導担当に当たる人に余裕が本当にあるのでしょうか。
ゆったりした中で懇切丁寧に教えてもらえる環境は、まれでしょう。
逆に、最小限のインプットで最大限のアウトプットをしてもらいたいと考えれば、教育担当が教えることはできる限り少なくなります。
少ないということは、網羅的に教えてもらえるわけでもなくなります。
画一でないのも、現場の指導担当の考え方、リソース、資質のよるかと。
教材がある
門外不出としてノウハウを囲っていた時代とは違い、ノウハウ自体も売る時代となりました。
書籍も多種多様に出ています。
研修もあれば、役務の提供をデジタルプラットフォームでやり取りすることも容易となっています。
その組織に雇われなければ絶対に手に入れられないというノウハウは減ってきています。
(もちろん、一部には存在し、そういった組織に入る旨味がそこにあるのでしょうが。)
他社が売っているものを売れるようになることへの意味の認識
その組織に入ってできるようになることが、オリジナルでないことへの認識を持つと、その組織に雇われて一生懸命に学ぶ必要があるかを考える必要があります。
ある組織に入って学ぶことは、その組織が販売しているモノやサービスでしょう。
学んだ結果のアウトプットは、すでにその組織が上市しているものです。
同じものを上市しても、すでに先にいる方に分があるのは当然のことです。
学ぶ目的が学ぶこと自体であるならそれでもいいでしょう。
でも、学ぶことで、他よりも競争力をつけたいと考えるのであれば、意味合いが変わってきます。
学ぶために働くには不要な時間もかかるため、どちらを選択するべきか考える点です。
デザインすることに意義がある
教材やコンサルを受けることで、学びをデザインできます。
自発的にデザインできるというのが、その学びのアウトプットの質を高めることにつなげられます。
もちろん、キャリアには、「計画的偶発性理論」があります。
「個人のキャリアの8割は偶発的なことによって決定される」というものです。
ただ、計画的偶発性理論は、その場面場面で努力をすることが前提になっています。
自発性を捨てることがこの理論に沿っているとは考えません。
まとめとして
教材で学ぶ・コンサルを受けるというのが一つの選択肢になるよう、その意義を考えてみました。
「学ぶために働く」は、依然として学ぶための一つの方法であることを否定するものではありません。
でも、それ以外の選択肢が存在するようになったこと、学ぼうと考えればその方法が出てきていることを改めて確認しました。
これから何かを学ぼうとする方にとって、どれを選ぶにせよ、選択肢を俯瞰して決めることは役に立ちます。
その際のお役立ちになれれば嬉しいです。
【編集後記】
ウィンドウ・ショッピングでレインブーツを探しに。
時期でないせいかあまり見当たりませんでした。
少しお預けでまた探します。
【運動記録】
ストレッチ○ 筋トレ○ サプリ○
【子育て日記(3歳・0歳)】
新しい公園へ。
滑り台が急でしたが、次第に慣れて楽しんでくれました。
密は避けるようにしますが、春めいてきているので人が多くなってきていますね。