同じ商品やサービスを販売していると、その業界の常識が形成されていきます。
商売の知恵として形成された常識。
特定の業界人としてみれば知っているべきことでしょう。
しかし、新しい商品やサービスを見つけ出そうと考えれば、枷(かせ)になります。
業界未経験者が生き抜くためには、この点。
つまり、賢者の盲点を見つけ出しましょう。
賢者の盲点とは
部分的に見れば非合理的、しかし、全体から見れば合理的な行動のことです。
なぜに、賢者の盲点が大切か。
それは、違いを作ってユニークな競争優位性を作ることにあります。
「全体合理的x部分合理的」なもののみの集合体では、結局資金力がある組織が優位に立ってくる。
それでは、業界で生き抜いていけない。
だからこそ衝くべきは、「賢者の盲点」なのです。
この話はストーリーとしての競争戦略に紹介されています。
本書の中の例として、今ではものづくりの現場では
ベストプラクティスとされているトヨタ生産方式が挙げられています。
1970年の当時、トヨタ生産方式を欧米企業の幹部が目にしたとき、
「トヨタはものづくりをわかっていない」と考えた、とあります。
まさに、部分としては非合理的に映ったのでしょう。
しかし、企業理念や方針(全体)から考えれば、これは合理的な行動となる。
著者の楠木建さんは、
賢者の盲点を衝くためには、まずはその時点で業界の内外で広く共有されている「信念」なり「常識」を疑ってみるという姿勢が大切です。
としています。
業界の常識がその業界以外から歓迎されているとは限らない
私は今、税理士になるつもりで行動をしております。
そして、税理士へは外注をする立場におります。
士業先生に文句がある訳ではありませんが、
別のサービスの会社と比べてやはりちょっと癖がある。
「それが業界のやり方だ」と言われればそうかもしれません。
でも、手間ばかりかかるやり方も求められることがあります。
「良いやり方ではないな」と感じることもしばしば。
その分、守られている業界だなと見えています。
それがいつまで続くのか。
規制解禁をされて困窮している業界もあります。
業界未経験者は、賢者の盲点があると仮定して動こう
今回の結論は、「業界の未経験者は賢者の盲点があると仮定して動こう」ということです。
全てを否定はしません。
郷に入っては郷に従うことの大切さもあるでしょうから。
しかし、新参者・未経験者が生き残ることは、
すでに生き残ってこられている方々と同じことをしても叶わないかもしれません。
そこで見るべきは、賢者の盲点です。
賢者の盲点が必ず存在すると信じて物事を見ましょう。
そういう見方をすることで、見えてくるものがありますから。
【編集後記】
この時期に家の片付け。まだ、暑くもない時期なのでちょうどいいです。
使い終わった書類を早めに処分します。
【運動記録】
ジョギングO ストレッチO 筋トレO サプリO
【昨日のはじめて】
アイリスPC
【昨日の子育日記】
GWはだいぶと一緒にいられる時間が増えます。
あ・うんの呼吸のような感じ。
普段より一緒にいる時間が増えると、なんとなく通じ合うものが増えている感じで楽しいです。
今年は長く続けられますので、もう少し楽しみな日々が続きます。