2019年7月にマッキンゼーレポートで
アメリカの未来の働き方の概要が出ています。
日本側で見た場合にすべてが合致をしていなくても、
示唆に富むところが大きいでしょう。
気になるところを抜粋してご紹介いたします。
キーになるのは、やはり自動化の時代に適用できるかですね。
中間層がいなくなる 49%→41%
1997年には49%と計測されていた中間賃金層は
2017年は41%になっています。
- 減っている中間層:フロリダ州、メリーランド州、ロード・アイランド州の中間賃金層
- 増えている中間層:バージニア州の西側からユタ州にかけては、建設や鉱山、エネルギー関連で中間賃金層
以前にも言われていますが、
低賃金層と高所得層に分かれる傾向が出ています。
2030年までに中間層さらに3.4%減るとされます。
一方で、低賃金層は0.4%減って高所得層は3.8%増えます。
その点で、全てのアメリカ人はデジタルや
知的集約型の経済において新しいスキルを
身につけるべきと言えるでしょう。
国や地域をまたぐ引っ越しが減る 6.1%→3.6%
地域的な移動は減っています。
1990年に国や州をまたぐ移動をしたのは6.1%。
2017年に同様の移動をしたのは3.6%です。
生活に必要な賃金の違いや家族・友人とのつながり、
文化的な違いがその一部を説明できるかもしれません。
より、移動しなくなっています。
住むところによって賃金が変わるという本も
出ています。
儲かっている地域の周辺のサービス業が
栄えるというのが一般例ですね。
自動化できている仕事はたった5%程度
調査では自動化できている仕事は5%程度となってます。
別のマッキンゼーの調査では60%の職業において、
30%の活動は自動化されると出ています。
どちらが嘘なのでしょうか。嘘というより進行中との説明です。
急な置き換えや、仕事全体のデザインを
行う結果で急速に置き換わる可能性があることが
引き続き報告されています。
ただしながら、仕事がなくなる一方で、
新しい仕事ができてきます。
ソーシャルエモーション((他の人が感じたり考えたりすることによって形成される感情。いわゆるSNSでの意見と理解するとわかりやすいです。参考))、
クリエイティブ、テクノロジーや
高い認知スキルが必要とされる
需要は伸びると考えられます。
40%のアメリカ人の仕事は、2030年までに縮小する
多くの人が働いている仕事の分野に
影響する自動化の波が起きることで影響が現れます。
ルーティンが多かったり肉体作業が多い仕事であることがその要因です。
置き換えを免除されるような分野は存在と付け加えておきます。
多くの人が働く分類は、バックオフィスの仕事、外食産業、生産作業、顧客サービス、小売。
40%のアメリカ人がこれらの仕事をしています。
そして置き換えは、急に始まります。
開始の宣言はないのです。
例えばバックオフィス業。
事務補助、調査を行う司書、給与計算、データ入力事務員などは
兼務する事務員やらデジタルツールで置き換わっています。
実際に22万人ほどが2012年から2017年に仕事を失っています。
トラックや自動車の自動化もめざましく、この5年ですでに目にしています。
単なるソフトウェアや情報だけでなく、ソーラー発電の設置や風力タービン技術においてもめまぐるしい変化があります。
都市への仕事の集中
アメリカの全人口の44%しか占めない25の巨大都市と成長率の
高いハブ都市で2030年までに60%のジョブネットが存在します。
都市への仕事の偏在という意図です。
ついで、大学がある都市は雇用が次の10年で11%伸びます。
よく教育された人がたくさんいるからです。
20%の人口を占めるアメリカの田舎の地域は3%程度の
経済成長の伸びしか占めません。
ただし、仕事のデジタルマッチングが進みます。
地理的な要因が新しい仕事を見つけるのに支障と
なっていますが、仕事のデジタルマッチングが
容易になることで仕事を見つけやすくなります。
教育のインフレと低学歴へのリスク
学位のインフレは続く一方、低い教育しか
受けていない人のリスクが高いです。
教育が高ければ自動的にいい仕事が
できるわけでですが、置き換えて
リスクを回避しようとする誘引が大きいです。
調査結果で、高卒以下の場合は4倍の置き換え
可能性があります。これは、大卒以上の14倍脆弱です。
ちなみに、会社が優秀な層へ進学援助することも増えています。
若年層と高齢者への自動化のリスク
自動化の特徴的なリスクは若年層と高齢層(50歳以上)です。
若年層はスキルを高めることで新しい
キャリアパスを必要としており、
働く上での足場を得たい気持ちがあります。
そして、アメリカ人は最初の仕事を小売か飲食で考えます。
これにより、ソフトスキルを身につけられるからです。
しかし、自動化で置き換えが起きるとこのソフトスキルを身につけらレなくなってしまうのです。
高齢層(50歳以上)は(アメリカで)リタイアに近い年代になっており、
調査では55歳から64歳は、35歳から44歳の層に比べて
16%再雇用されなくなっております。
また、長年同じことをしていた高齢層は、新しいことを
始めたり劇的に変わることを嫌がる傾向があると言われていました。
男女とも自動化の影響を受けるが女性の方がいい仕事につける
自動化の波は男女を問いません。
例えば、多くの男性は、運転手であったり組立工であったり。
一方女性は、事務補助や経理です。
この調査の中のシナリオで、
男性は53%置き換えられるのに対して
女性は47%だったのです。
医療や介護分野における女性の存在感の高さから、
2030年までの成長する仕事のうち58%は
女性の仕事の増加です。
2018年現在は、社会的性差における多様性は
失速しているが、大卒女性は増えています。
結果として、多くの女性が生産的で賃金の高い
仕事につく時代の変化につながります。
ただし、これから増えるであろう最先端の仕事において
男性も存在感を高めると考えられます。
まとめとして
マッキンゼーの働き方レポートを見て、どこかしら
日本の話と似ているのではないでしょうか。
違う点として、少子化となると、移民が大量に入ってこないと
日本の若年層の雇用が減退することはないでしょう。
今回間違ってもいいので、あなたなりの将来の
景気動向ビジョンを持つといいです。
この内容がそのための参考になれば嬉しいところです。
【編集後記】
課題を一つ一つ終わらせていっています。
一つ一つの積み重ねの気持ちを大切にするつもりです。
【運動記録】
ジョギング雨 ストレッチO 筋トレO サプリO
【一日一新】
ウィルキンソンextra
【子育日記(2歳)】
「スイカたべる?」
子ども「う〜ん、どうしよっかな〜」
みたいな会話ができるようになってます。