印象に残る社名や屋号:くっつきにくい2つを合わせる

印象に残る社名、屋号、名前を考える際には、普段別のものとして見ている概念を合わせていく方法があります。

通常ではくっつかないものを入れることで、印象に残りやすくなります。

この例示としていいものは、「乙女建築」です。
イメージを伝えやすいものの例としてあげてみます。

もくじ

通常くっつかないものをくっつけている

乙女建築は、ノスタルジックで可愛らしい建築物をめぐって撮影した写真をアップする際に、ドラマで使われたハッシュタグ名です。

ちなみに、そのドラマは「名建築で昼食を」です。

乙女と建築はけっこう遠い感じがします。
それは、重いもの、かたいもののイメージがあるものに対して、心理的な「乙女」をつけているから。

建築学部の男女比は女性が少ないと1~2割、多めだとインテリア系の色を出しつつ5割弱くらい。
女性の色が少ないとはいいません。

それでも、一般的な理解から言えば、乙女と建築はかなり距離があります。

改めて乙女の意味は、若い女性です。
生娘として意図される場合もあります。

一方、構造物の計画・設計・施工・使用に至るまでの過程やその結果の建造物を指します。

ただ、これらをくっつければ、なにか別のものを表すような印象を受けます。

名詞同士の組み合わせで覚えやすい

名詞同士を組み合わせていることもいい点です。

「乙女」も「建築」も具体的なものとして認識できます。
具体的なイメージがわかないものよりも覚えやすいです。

近しい言葉として、同ドラマでは、「エモい」だったり「センチメンタル」も出てきます。
ここに「可愛い」という選択肢も出てくるかもしれません。

では、これらを建築と合わせるとどうなるか。

  • エモい建築
  • センチメンタル建築
  • 可愛い建築

覚えやすさから少し遠のきます。

この観点でも、「乙女建築」が秀逸だと考えます。

コンセプトと表したいものの方向性

名前の付け方としていいものですので、あとはちゃんとコンセプトに合っているかが大切でしょう。

もし、この社名に対して、「乙女建築」をつける場合に、設計事務所や建築会社だったりと考えます。
覚え易さとしていい「乙女建築」の言葉が、そのコンセプトに合うかは吟味が必要です。

カフェ系であったり、女性に対しての建築を主として提供する場合には、十分いいものと考えます。
(ちなみに、執筆時点の2022/04/09では、商標登録には「乙女建築」はないですね。)

ただ、個人住宅を提供する場合には、既婚者が自身を、乙女と認識しない場合が多そうです。
と考えれば、個人住宅を提供するこれらの会社としては、「乙女建築」は名前として合わないです。

社名や屋号を付ける場合に、まずは覚えやすさがくると考えます。
その上で、どのような内容を提供しているか、自分の提供する方向性と合っているかを確認してほしいです。

コンセプトと合っていても、覚えにくかったりイメージしやすくなければ、ネット検索をする上でネガティブに働くでしょうから。

【今回のポイント】
くっつきにくい2つの名詞を合わせるとおもしろいものになる!

【編集後記】
坂倉建築事務所出身の方とお話をしたことがあるので、懐かしく感じました。

坂倉準三さんは、文学部美術家出身だったんですね。

専攻を変える際、今も昔も難しさがあります。
でも、折衷した能力の良さがありますよね。

【運動記録】
ストレッチ○ 筋トレ○

【子育て日記(4歳・1歳)】
教育を別の人にお願いするときには、目をつぶる部分がありますね。
積極的に参加しつつ、全体のコーディネートを気にするようにします。

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