最近の円安傾向で、外貨でものを購入する際の支払いが気になります。一昔前を知っていると割高感が増します。また、どのサービスを使うかによって、為替レートに手数料を乗せて決済する傾向は強いです。同じ100ドルを払う場合でも、決済手段によって、その額面が変わってきます。
PayPal、クレジットカード、Stripe、Wiseと比べて、その違いを見てみましょう。
銀行の場合のTTM、TTS、TTB
ニュースで流れている為替レートは公表仲値です。単純に仲値と呼ばれたりもして、略はTTM(Telegraphic Transfer Middle) rateです。
TTSのSはSell、TTBのBはBuyです。
銀行が個人に外貨を売るときはTTS、銀行が個人から外貨を買う場合がTTBとなります。もし、TTMが150円なら、TTSは151円、TTBは149円のように、TTMを挟んで1円上下になります。
この1円部分は、銀行の手数料です。大規模な外貨買いや外貨売りの場合は、1円未満の手数料になることもあります。買った外貨に手数料というのは、計算が分かりにくいので、売買する際はしっかり記録しておく必要があります。
このように、外貨交換時に手数料が取られることは一般的です。よくある決済システムでのレートを見ていきましょう。
PayPal
PayPalでドル決済を行った場合、どのような手数料がかかるでしょう。
まず、日本円で払うことを前提に外貨払いをした場合に、追加で200円がその他手数料としてかかります。この他に、支払いの場合は、為替レートに4%が加わります。
ということで先程のTTMが150円だった場合、4%は6円です。TTSは156円、TTMは144円となります。こう考えると結構大きいです。
PayPalは返金保証などありますが、保証料を取られているような状態です。
クレジットカード
クレジットカードはどうでしょうか。どのサービスを使うかによります。
三井住友VISAカードのVISA、Masterを見てみると、2.20%となっています。
150円が仲値の場合、TTSが153.3円、TTBが146.7円です。PayPalよりマシですが、銀行よりも取られていますね。
Stripe
Stripeは人気の決済サービスです。Stripeでのカード決済手数料は3.6%です。これに外貨の場合は、さらに2%取られます。合計は5.6%。
こちらは仲値という概念ではないですが、形式上で合わせるとTTS158.4円、TTBは142.6円のようなイメージでしょうか。外貨支払いを受けるとき、国内取引に慣れているとギョッとします。
まとめとして
Stripeであっても、外貨を扱うと比較的手数料が高めです。値決めや決済方法について、いい方法を見つける必要が出てくるでしょう。手数料などは安いけれども日本では使えないサービスなどもあります。機会を見て紹介できればと考えていますが、少し研究しておくと面白い分野です。