論文の不要な部分はバッサリと削る勇気が必要です。
バッサリ捨てることが、全体を引き締めることにつなげられます。
「捨てる」ではなく、「削る」です。
しかし、一生懸命に調べたものを削るのはとても勇気がいることです。
大切な木の本体を育てるために、不要な枝を切るイメージで、バッサリと選別しましょう。
関係ないところは削る
論文では関係のないところは削りましょう。
論文は教科書ではないですし、たくさんのことを詰め込めるほど長くも書けません。
関連性が薄いところはできるだけ削ります。
網羅しても良い論文になるとは限りません。
論文の性質として、「前から後ろに読まれる点」が挙げられます。
3章で説明したいことが1章にちょっと書いてあっても伝わりません。
「あっ、ちょっと前の章に書いてあったな」などと、善意で戻って読んでくれないのです。
前後の論理性を、文・節・章などそれぞれの読める範囲のつながりで明示しながら、わかりやすく論理展開をすることでやっと伝わります。
教員などの専門の方であっても、説明や論理が不足していると伝わらないのです。
不足だけではなく、言い過ぎも論理を阻害します。
前から後ろに読まれることを意識しながら、最低限の分量で伝わるように構成しましょう。
そのために、いらないところを削るのです。
二次利用の可能性を活かす
「削る」は、「捨てる」ではないので、心を安らかにして実行します。
決して、「捨てる」ことを推奨していません。
「削る」は、その文章を隔離して、別の場所の保管することです。
さすがに書いていたものを片っ端から消していては、文章の量がたまりません。
テキストファイルは容量も多くないですし、保存していて分量の多さに困ることもほとんどないはずです。
気に入らないときは、本体からちょっと移動させます。
格納用のWordのファイルを用意しましょう。
こだわりがなければ、日付で隔離します。
一例では、隔離した日付を「見出し」で区分けして、切り取ったところを貼り付けましょう。
あまり細かく分けると時間がかかります。
格納する程度でいいです。
書いている当人であれば、あの辺りに書いたかなと想像ができます。
キーワードを検索をして見つけることも簡単にできますし。
格納すれば、後で戻すことができます。
書いていて、やっぱり必要だなと感じたら、戻ってきて貼り付け直せばいいのです。
捨てるよりも、削る方が気兼ねなくできます。
可能Wordは、削る緩衝材として使えます。
早めに削る
削るのは早めがいいです。取り返しがつきます。
来年の1月に論文を提出するとすれば、10月くらいまでが大きく削る最後の機会です。
専業の方であれば時間がなんとか取れるかもしれませんし、論文提出の直前に長期休暇を取れる方も、時間を取れる方の部類に入ります。
そういう方は、11月や12月に大きく削っても取り返しがつきますが、働きながらなど、まとまった時間が取りにくい方は、あまり遅いと挽回が難しくなります。
だからこそ、削るのは早目の時期がいいです。
あるいは、実際に削らなくてもいいので、仮に削ってみてはどうでしょう。
論理がはっきりして、主題を掘り下げる余白ができたと感じれば、削った意味が出ている証拠です。
まとめとして
まとめますと、
2. 捨てる必要はありません、別のWordファイルに見出しをつけてわけておきます。
3. 削るのは、挽回できる早めの時期に断行する。
執筆中で、論理を整えたい方は参考にしてみてください。
【編集後記】
方向転換をするのに、いくらか仕上げた判例研究を2つほど削りました。
試行しながら行う分野なので、しょうがないかなと前向きに進めます。
【運動記録】
ジョギング○ ストレッチ○ 筋トレ○ サプリ○
【子育て日記(3歳)】
帰って一緒におもちゃ遊び。
楽しんでくれるので、こちらもはりきって対抗します。
別の遊びも提案してくれる感じです。
付き合えるだけ付き合って寝かせに行きます。