法律改正の調査のため、過去書籍の版を当たる意味

法律は最新のものを当たるべきなのですが、
過去の版の方が詳しく出ているものもあります。

大学の図書館には、辞書のような基本書は
全ての版を網羅しているはずです。

過去から現在までの同書の表現を
比較するなどで見えてくるものもあります。

もくじ

過去の版に当たる意味1:現在との比較

過去の版に当たる意味の一つ目は、
現在と比較できることです。

今も昔も全く解釈が変わっていない法令も
ある一方で、変わっているものもあるでしょう。

学術調査であってもビジネスの調査であっても
変化を見つけて、何がその変化に影響を
与えているか考えると新しい発見があるはず。

コンメンタールのような辞書のように
使われてるものは、そういった変化を
つかみやすい書籍。

現在と比較するために過去の版に当たる
面白さがあります。

写真は民法のコンメンタールの
6版と5版です。

我妻・有泉コンメンタール民法 第6版

我妻・有泉コンメンタール民法 第6版

  • 作者:我妻 榮/有泉 亨
  • 出版社:日本評論社
  • 発売日: 2019年08月05日頃

我妻・有泉コンメンタール民法 第5版

我妻・有泉コンメンタール民法 第5版

  • 作者:我妻 榮/有泉 亨
  • 出版社:日本評論社
  • 発売日: 2018年03月30日頃

 

過去の版に当たる意味2:改正当時の情報が詳しい

過去の版に当たる意味の2つ目は
改正当時に情報が詳しいことです。

金子先生の租税法の本を読んでいると、
一部略しているものがあります。

租税法

租税法

  • 作者:金子 宏
  • 出版社:弘文堂
  • 発売日: 2019年02月20日頃

改正当時では重要論点なのかもしれません。
過ぎてしまうと、傍論であったり
たまにしか使われなかったりなどの理由で
略されていることがあります。

書籍自体が厚いですので、しょうがないかも
しれません。

でも、改正当時の書籍を拝読すれば、
省略されずにその改正がホットな時期の
解説を読むことができます。

略されている場合には、過去の版に
当たることが有益になってきます。

過去の版に当たる意味3:歴史の俯瞰

過去の版に当たる意味の3つめとして、
歴史の俯瞰があります。

過去と現在の2点として比較するのではなく、
点のつらなりとしてその変化を観測すると
見えてくるものもあります。

同書籍の別版で見えてこない場合は、
過去の別書籍やその別版を合わせて
比較すると、変化をつかみやすいかもしれません。

調査は多面的に

調査には答えがないことが多いです。

多面的に事象を捉えることで、
自分の考えを変えたり当時のことを
理解しやすくできるかもしれません。

せっかく版がたくさんあるなら、
比較した読み方をすると新しい発見が
どこかであるかもです。

行き詰まっていたり知りたいことに
近い場合は試してみてください。

 

【編集後記】
ドラモッチを試してみました。
その名の通り、かなりもっちりしてました

【運動記録】
ジョギング○ ストレッチ○ 筋トレ○ サプリ○

【子育て日記(3歳)】
久々に会うと同じくらいの月齢の女の子の方が
身長が伸びていました。成長が早いですね。

伸びる時期が違うので、うちの子が伸びるのを
もう少しのんびり待ってみます。

もくじ