戸建の建設は最後まで気が抜けません。確認申請を出した後でも予算は膨らみます。実際に出来上がる建物を見るうちにここは足しておこうかと考え出すのです。お金の余裕を手元に残しておくことは、心の余裕にもなります。親族から融通してもらうことも一つですが、キャッシュフローをよくしたければ、消費税を引き渡しの後に払えないか工務店や建築会社の方に相談してみましょう。
建設関連が絡むビジネスの引き渡しでもたまに出てくる手です。
キャッシュフローの改善
こんな仮定で考えてみます。
- 住宅税抜価格が2300万円
- 消費税184万円(2017/12/16時点の8%計算)
- つなぎ融資2.62%(2017/12/16時点の参考レート)
- 住宅建設が5ヶ月
- 初回の契約時に30%を支払う
その場合、全体は2484万円、30%は746.2万円となります。消費税を込みで最初から一部のお金を払うのなら、ここですでに55.2万円の消費税を払っていることになります。
55万円を5ヶ月2.62%で借りる場合、金利としては約6千円かかっています。また、手元に55万円あるかないかでは、気持ちとしての家計の余裕が違います。手元にあった方がいいです。
消費税はいつ相手に払うべきか
前払金がある場合、消費税は資産の引き渡しがあった際に計上します。国税庁の質疑応答事例ででもその点明記してあります。
工務店やハウスメーカーの営業担当者は、あまり会計に長けているとはいえません。一般的な考えでは、「消費税を含めた金額の30%を払う」という方が分かりやすく、そうされていることが多いでしょう。
しかし、会計上の原則は建物の引き渡しが終わった際の支払いに消費税を払えばいいのです。
工務店やハウスメーカーの営業の方は「消費税を含めた金額の30%を払う」と考えがちだったとしても、同じ会社の経理の人は分かってくれるでしょう。
後払いを案外認めてくれる
個人が戸建を建てている最中ほど、資金繰りが苦しいことはありません。最終的にローンでしっかり払えたとしても、人生で初めてくらい大きなお金が出て行くのを見ると、金策の大変さを感じます。
一方、会社の資金繰りは案外大丈夫です。世の中的にお金が余っていますし、職人気質の方やハウスメーカーの方、特に窓口の方は戸建を建てる際の苦労を施主と共にしてくれる人も多いです。
支払いはなるべく遅い方が、頭の中の整理や手元資金の余裕に繋がります。キャッシュフロー改善のため、消費税を最後に支払う交渉をぜひしてみましょう。
【編集後記】
カレンダー更新の時期です。子どもにも分かるように、来年はおとぎ話のカレンダーを選びました。
【昨日のはじめて】
ふわっとろ 京風きな粉のわらび 黒蜜いり
ダブルクリームのセブンシュー
こだわり卵のふんわりロールケーキ
【子どもと昨日】
帰ると今日は先に寝てました。帰る時間と寝る時間のバランスはいつも迷います。
こちらの顔を見ると、目を「パチッ」っと開けて目を離さないのです。遊んでほしいからだと推測してます。父親としては喜ばしいのですが、寝かしつけの邪魔になる。う〜ん。できる限り、ちょっと遊べる時間に帰るようにします。