修士論文の口頭試問で準備するべきこと

修士論文を提出した後に、口頭試問があります。

論文は書いてあることを見られるものですので、
新しく何かをするというよりも、
補うことが中心となるものです。

もくじ

雰囲気イメージ

口頭試問の雰囲気は、様々です。

それほど恐れるまでもなく、
意外と和やかに過ぎたという例もあれば、
こんなイメージ怖いとされることもあります。

最近の漫画だとこっちのイメージでしょうか。

先生によっては、論文をしっかり読んできていない場合もあります。

読んできていないことを憤慨するよりも
流し読みしてきてもらってものについて
論文の内容を説明して、
書いてあることをしっかりと理解してもらう場と
しておきましょう。

内容

口頭試問は30分程度。
その内容で、

  1. 要旨を説明する
  2. 質疑応答

を聞かれることがほとんどでしょう。
ですので、説明ができること、質問に対して
答えられることが必要です。

主査(1名)・副査(2名)の合計3名が
審査委員として出てきます。
4名の学科もあります。

要旨は5分・10分・15分程度と、
その学校によって与えられる時間が異なるます。
前の方が押す場合や、
質問時間が50分くらいまで延長されることも。

また、口頭試問の指摘の結果、修正を求められることがあります。
修正は義務ではないのでしょうが、
内容がボーダーラインの場合、しなければ落ちる方もいます。

指摘事項で納得いかない部分の修正ができる時期ととらえ、
うまく直しましょう。

採点基準

採点基準を意識しておくと
気持ちがちょっと楽になるかもしれません。

いくつか基準を紹介しますが、
課題の設定、論理性・実証性、独自性といった点が
評価基準と読み取れます。

まず、学習院大学の審査基準をみてみましょう。

1.研究課題の明確性及び先行研究を踏まえての的確性
先行研究を十分に検討した上で、研究課題が明確かつ的確に設定されていること。

2.課題を追求する上での方法論の適切性
設定された課題を追求する上で、適切な方法論を採用していること。

3.研究方法及び調査方法の妥当性
設定された課題を研究するために必要な法情報等の利用・分析が妥当であること。

4.結論の妥当性
設定された課題について、採用した研究方法により導かれた結論が妥当であること。

5.研究の独創性と研究分野への貢献
研究内容に独創性があり、研究分野への一定の貢献が認められること。

6.その他
研究倫理を十分に理解し遵守していること。

もう一つ、放送大学の修士論文に係る評価基準も見ていきましょう。

1研究課題が学問的位置づけ、独創性、重要性、社会的貢献などの観点から適切に設定されていること。
2研究課題に対して適切な取組(具体的研究計画、研究方法)が行われていること。
3研究対象や研究結果について適切な考察がなされ、明確な結論が導き出されていること。
4論文が論理的かつ明快に著述されていること。
5修士論文の口頭試問での発表が明快に行われるとともに、質疑に対して十分な応答が行われること。

もう一つ、二松学舎大学の基準も例示します。

修士学位論文審査基準
①研究対象の適切性及び明確さ
研究目的及び対象が明確であり、かつ課題の設定が適切に行われていること。

②研究対象に応じた適切な研究方法
設定した対象や課題に対する研究方法が、適切かつ主体的であること。

③研究対象に応じた適切な研究資料収集と調査・分析
先行研究について不足ない知見を有し、論証の根拠となる資料の収集及調査が十
分に行われていること。

④新しい知見の提出とそのための論証性
独自性・独創性ある結論が明示され、かつ客観的根拠に基づき明確な論証がなさ
れていること。

⑤論旨の妥当性と論文作成能力
章立てや展開などの論文全体の構成が適切であり、かつ論旨に一貫性があること。
また、確かな表現によって執筆されており、体裁が整っていること。

⑥面接試問における説明能力
面接試問において自らの論文を簡潔かつ説得的に要約でき、審査員の質疑に明確
かつ説得的に回答し、自らの主張を維持できること。

説明能力というのは、それほど基準に
載っていなかったので、あまり重要視されて
いないのかなと感じるところです。

用意するべきこと

用意するべきことは2点

要旨を説明できること質問を想定しておくこと、です。

要旨の説明について、しっかりと用意しておきましょう。

シンプルにまとめれば、以下の通りです。

1.問題意識・研究の背景
2.研究テーマと先行研究の関係・新規性や創造性の説明
3.方法
4.結果・結論
5.研究の問題点、今後の課題

また、質問に対して準備をしましょう。

質問を予測すること、その解答を用意すること、
応用が効くようにシンプルなメモを用意しましょう。

意識するべきこと

審査員の先生の質問がわかりにくいときは聞き返していいのではないでしょうか。
審査員の先生の知識が必ずしもあなたを超えている訳ではないです。

また、内容の質問というよりも
論理性や形式の質問の場合もあります。

中間発表で同じ先生に当たっていれば、
各先生の質問の傾向も読み取れますので、
ちょっと思い出しておきましょう。

【編集後記】
ベルアメールのソフトクリームを試しました。
なかなか美味しいですね。

【運動記録】
ストレッチ○ 筋トレ○ サプリ○

【子育て日記(3歳・0歳)】
上の子は、「ぷっ」というオノマトペが流行っているようで、
ずっと言ってきます。そのうち過ぎるかなと。

下の子は、元気に食事を取っているので、ぐんぐん大きくなっていっています。
お風呂も気持ちよさそうです。

もくじ