出版や執筆において、それだけでコンテンツを使い切って損益分岐を考える時代が変わりつつあります。
書籍の単体での収益を上げられるのは多くないという話を聞きました。
では、どのようにプロジェクトに価値があるかを判断するに、関連する全体を見て判断することが増えてきています。
書籍単体なのか
プロジェクトに関連のメディアを含めて損益を判断するのは、ライトノベルにて増えてきている話です。
本が売れにくい時代においても、ライトノベルは生産効率もあるし、当たればよく売れます。
翻訳して、海外での販売も見込めると考えるとそれだけでも良さそうなプロジェクトです。
しかし、売れまくるのは一握りです。
単体の売上があるのは当然うれしいですし、重版自体はうれしいですが、それだけ狙っても可能性が低くなります。
よって、そこに、コミック・アニメ・関連グッズなど横展開をして損益を考えるプロジェクトが増えています。
単体で売り切りたいという猛者がたくさんいる分野かもしれませんが、視点が少しずつ変わります。
「作家は表に出ない」という時代があった一方で、YouTubeをしているような作家さんが多くいる時代です。
編集者の方によって見方は異なるでしょうが、プロジェクトを広く捉える傾向があります。
私自身も、一度書いた内容を別の形で再度使わせてほしいという依頼を受けることがあります。
それは、一度や二度に限らずです。
あるものを別の形にする良さは、成果物を知らない人が想像しやすいことです。
私自身は、聞かれれば、「このようなものができます」と回答ができます。
しかし、知らない人は具体的な形に示してほしいという場合が多いです。
別の形にして提供することが好まれるのは、成果物からの目線でもあります。
個人で出す場合に
上記のプロジェクト損益を参考にすれば、個人や小規模で何かサービスを出すときも、広く横展開する手法が参考できます。
士業が書籍を出版すれば、
- ブランディング要素
- 広告
- 横展開での教育コンテンツ販売
- 自前のサービスで実用書として使用する
など、他にも使うことができます。
どの手法がいいかは分野や人によって異なるでしょうが、ひとつで使い終えることを意識的に止めるという示唆を得られます。
個人的経験で、一度使ったネタを別のところで使うというのは、慣れるまでなんとなく変な感じがしてやりにくいのです。
今、手元で少しずつ変えようと他の分野を見ているところですが、広く使うというやり方は書籍などの販売プロジェクトにおいても存在することです。
書籍単体で売れなくても失望する必要はなく、全体をポジティブに考えることが必要でしょう。
メディアミックス、あれもこれも
コンテンツの出し方においては、今までのように悩み抜く「あれか、これか」ではなく、今後は「あれも、これも」のように多く展開するべきです。
出しているコンテンツについて、「文字で出したから動画は焼き増しで意味がないな」のように考えずに、形を変えれば好む人がいることを意識するといいでしょう。
すでに知ってもらっている人は再読の形で情報を得るだけかもしれません。
しかしながら、動画しかリーチしない人もいるでしょうから、自分で焼き増しだという烙印を押しすぎなくてもいいのは、実体験として感じます。
他の産業におけるコンテンツの出し方について紹介しました。
自身のコンテンツの出し方においても、参考にしていきたい考え方です。
【編集後記】
全く違う分野の方で、応援をしてくれる方がいて励みになります。
もう少しがんばろうという気になります。
【運動記録】
ストレッチ○
【子育て日記(6歳・3歳)】
新しい英語の教科書とワークブックを上の子と始めました。
こだわらずに続けると、小学校のうちに中学生や高校生の範囲まで入れる気がします。