文章をひとりで作成し、提出することもご依頼として増えてきます。
誰かに校正をお願いするとしても、そこでどんな作業があるかを知っておくと、その後のプロセスの改善につなげられます。
ということで、ひとりで文章を推敲・校正するときの9つのポイントをまとめてみます。
推敲・校正の原則的な意味として
推敲、校正、校閲、どれも似ている感じがします。
どう違うのでしょうか。
推敲とは
文法、漢字、句読点、および構文の誤りを修正するにとどまらず、文章の全体的な構造と流れを改善するための提案を行います。
執筆者自身が実施する点が、校正と異なっています。
校正とは
もともとは、「比べ合わせて誤りを正すこと」で、活版印刷をする際に原稿と印刷物との違いを比較して誤りを修正するということです。
校正の対象は基本的に「文字」です。
校閲
校正に似ている言葉で、校閲があります。
校閲は「文章の内容や表現」を直すのが中心です。
法律に照らし合わせて問題がないか、文章自体のつらなりに問題がないか、などです。
どのプロセスも、メッセージを明確かつ効果的に伝える巧妙な文章を作成するために不可欠です。
推敲・校正の7つのコツ
嫌いな人の文章とする
嫌いな人の文章だと考えて文章をつつきましょう。
好きな人だと考えるとどうしても甘くなります。
「これくらいいいだろう」と。
でも、それではうまく深部まで見ることができません。
「送り仮名がそろっていない」程度はいいでしょうか?
好きな人の文章だったら、それでもいいかもしれません。
でも、嫌いな人の文章なら、イチャモンを付けたいはず。
嫌いな人の文章を見るつもりで、作業をしてみましょう。
間を開けて自分の文章ということを忘れる
間を開けた上で推敲・校閲するのは多くの利点があります。
文章のスタイルを改善し、より洗練されたものにするのに役立ちます。
時間をおけば頭がスッキリします。
別の人が書いたものとして見やすくなるのです。
自分がさっきまで考えていた文章を見ても、修正する点は見つかりにくい。
でも、時間を開ければ他の人が書いた文章として、客観的になりやすいです。
ポイントを分けて確認する
対象の読み手に合っているかをポイントを分けて確認しましょう。
例えば
- 誤字脱字
- 読みやすさ
- 差別用語など
- 表記ゆれ
- 語彙の統一
- 文章の長さ・短さ、重ね言葉
- 構成
- 意味の伝わりにくさがないか
などです。
声に出してみる
声に出すとおかしなところを見つけやすいです。
リズムから確かめます。
目だけでなく、耳から確認するということです。
読み上げツールを使ってもらうのも手です。
ITツール
紹介程度に留めますが、ITツールに確認してもらうこともできます。
Word
今更ですが、Wordにもチェック機能がついていますね。
無料で使いたいなら、選択肢の第一候補です。
Tomarigi(無料ツール)
Tomarigiという青山学院大学のツールも無料であります。
so-zou.jp(無料ツール)
So-zou.jpは主に、間違った表現や不適切な表現を確認できます。
リライトマーカー(無料ツール)
Enno.jp
Enno.jpは日本語のあからさまなエラー(タイポ、スペースのエラー、誤字脱字、変換ミス、入力後の編集ミス、文字化け)を自動チェックするWebサービスです。
Just Right!
有料でよければ、Just Right!Proがあります。
文献
よく使うならこちらも、有料のツールです。
デバイスを変える
印刷してチェックするのは、見え方を変える良い方法です。
印刷までしなくても、タブレットなどで表示をして、画面を変える、デバイスを変えるという方法もあります。
誰かに読んでもらえれば
誰かに読んでもらうのは、とてもいい方法です。
嫌がられない範囲で、気になる場所だけでも読んでもらいましょう。
専門文書の場合に読んでもらう際、気が引けるかもしれません。
でも、読みやすさというのは、専門文書でも大切です。
上手に、場所を決めて読んでもらいましょう。
まとめとして
推敲・校正の方法をまとめてみました。
どこかしらヒントになるとうれしいです。