企業内のRPA導入は成果の認定と責任の振分がむずかしい

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企業内でRPAの導入を実施していますが、成果の認定をすることや責任の所在をはっきりさせることがむずかしいです。

成果の認定がうまくいかないと、導入しても導入者が評価されないことになります。

また、プログラムはしばしば不調をきたすので、その責任がどこにあるかをはっきりさせておく必要があるのですが、そうもいきません。

そして、時間単位を基準として成果を測って仕事をしている人(労働者)であれば、労働時間が減っても本人が楽になっているだけでした。

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もくじ

中小企業の導入者は評価されるのか

RPAを導入してみて1番感じる事は、導入者が評価されないと言うことです。
そもそも、RPAだけではなく、ソフトウェアを導入した際の導入効果を図る事がむずかしいです。
また、事務はとても大切な仕事ではあるのですが、経営者から見れば、誰かに押し付けて仕事です。
押し付ける相手がいなくなるということであれば積極的に対処方法を考えるのでしょうが、誰かにやってもらえる状態ではとりわけ導入するインセンティブはありません。

ということは、導入を進めた人もも、導入をして実際うまく定着させた人も、あまり表あされない評価されないというのが肌感覚です。

責任の所在とプログラムはいつもの問題

RPAを導入した後のプログラムの動きの責任もいつも問題です。

RPAは、諸要素によってその動作が左右されがちです。

WEBサイトのHTML構成の変更であったり、Windowsのライセンス管理であったり、連携ソフトの調子であったり。

それらの不具合を起こさないためには、周辺ハード・ソフトウェアを含めて完全に固定してしまうことが必要です。
固定とは、一つの端末をRPA専用にするという意味です。

しかし、通常業務に使用しているパソコンでRPAを実行させる場合が多いです。
専用の端末仕事ではありません。

結果として、どうしても不安定な要素が残ります。

設定する際に、自分しか使わないパソコンであれば日常業務と兼用していても問題はありません。
しかし、他の人が使っているパソコンだと、導入してみたときの肌感覚として不安定な要素を全て取り除くのは難しいです。

余裕がある担当者が楽になって終わりになっていないか

RPAを導入して、本当に業務が忙しい人が楽になったのか、どこに成果が出たのかは、評価に必要です。
業務に余裕がある人が楽になって終わりでは、うまい導入にはなりません。

RPAを導入して仕事を効率化し、労働力の提供が減って楽になるのはその会社の事務職であることが多いでしょう。
事務職は縁の下の力持ちで、その会社が円滑に進むようにとても大切な仕事です。
しかし、比較的その業務範囲が決められています。

手が空いたからといって新しく仕事を積極的に増やしてくれる人は少数派です。
理想論として、「そうではない」との声もあるでしょうが、不要な仕事を半端にこなして悪い評価を得るよりも、ルーティーン(いつもの仕事)をきちんとこなしていきたいと考える人が事務で一定の評価を得ています。

だから、手が空いたから仕事を増やす人は少数派です。
RPAを導入してみて、大多数の事務は仕事が減れば、楽になったと感じてそれで終わりでした。

もちろん、今ある仕事の質を上げられた、時間に余裕を持って別の仕事に取り組めたという良い点もあります。
でも、一部の人は空いた時間をサボっていました。
手元にある労働資源を有効活用しないのは組織ではマイナスと評価されますし、そうでなくても導入者自身の時間資源の方が貴重な場合が多いので、組織としてうまく生きないと感じる対象がありました。

RPAは悪くはないが、うまくはない

RPAは悪くはないのです。しかし、「業務フローを規定する、効率化をする」だけのセットではうまくいきません。

空いた時間をどうしていくのかとセットにしてこそ生きていきます。
空いた時間で他の仕事ができる。空いた時間で仕事や気持ちの余裕が生まれるのであれば、役に立つかもしれません。

しかし、自然発生的に導入すればうまくいくというわけではないようです。
職種成果で測られない日本の伝統的な会社の仕組みとはいまいち合わない状態ですね。

その理由から、導入の際は導入者の評価と日々の管理の責任所在(日々の管理における評価)が明らかにしておくといいです。

導入する際には、ぜひ気をつけてみましょう。

【編集後記】
新型肺炎の関係で、自宅勤務の人・自宅待機の人が出てきそうです。
仕事が楽になっている人と仕事が大変なっている人という、不公平感も見られました。

有事としてしょうがないのでしょうが、生活が破綻しないようにということでしょうか。

【運動記録】
ジョギング× ストレッチ○ 筋トレ○ サプリ○

【一日一新】
新型肺炎に係る勤務の検討

【子育て日記(2歳)】
ごっこ遊びで「ここから いえ〜」「おじゃまします して〜」と。
遊びと生活が上手に結びついてます。
子どももよく周りをみていますね。

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