さかなのこが2022年9月1日から始まっています。
主演の のんさん、眉毛が太めだなと扉絵を見ていたのですが、さかなクン(男性)役という意図だったのですね。
劇中では、ちゃんと学ランを来ていますし、男子特有のからかわれ方もしていました。
性別逆転で、難しい役どころでしたでしょうが、違和感がほとんどなかったです。
不良からテレビ業界に行った設定の柳楽さんも、かわいくかっこいい感じでした。
レールがないのに、好きなことがちゃんしごとにつながっているいい例で、さっそく見てきました。
多少のネタバレも含んでおりますので、嫌な方は戻ってください。
書籍との差
映画を見る前に、ちゃんと書籍版も読んでいきました。
こちらの方が具体的な経験に基づいている感じがしました。
全てにルビが振ってあって、小さい子向けにも書いていることがわかります。
映画との差として気になったのは、
- 水槽学部はあまり出てこず
- テレビチャンピオン出てこず
- 水族館は、実際は実習
- それほどヤンキー関わりではなし
- お母さんのカミングアウトとお父さんの反対
- 同棲
- しごとがつながっていく感じ
辺りです。
水槽を研究するのと間違って、吹奏楽部に入ったということで。
CMなどでもバスクラリネットを吹いていたのですが、そういう理由のようです。
さかなクンを知ったのはTVチャンピオン経由という人も多いでしょうが、映画では触れられていませんでした。
カブトガニの研究でよく知られているので、映画でテレビ番組に触れる必要がないのでしょう。
時系列の変更もちょっとだけ気になりました。
水族館の実習で打ちのめされるのですが、高校を卒業した後なのか前なのかで、キャリア的には意味が大きく違っていると感じるからです。
脚本としては、全体を整える必要があり、気にならないのでしょうが。
キャリアを見る観点からは、この時系列の変更は気になりました。
盛り上げるためにヤンキーが頻出するのですが、書籍ではそれほど出てませんでした。
お母さんのカミングアウトとお父さんの反対は、書籍とはちょっと変更されていた点でしょうか。
さかなクンが同棲していた経験があったのかと、ちょっと焦りました。。
映画版は、水族館と同棲以外は比較的うまくいっている感じ。
でも、書籍ではちゃんともっと失敗しています。
魚処理のアルバイトで失敗した分を買い取ってますし。
また、書籍で人とのつながりがしっかり読めて、しごとはつながりを大切にしていくことを改めて意識させてくれました。
働いたお寿司屋さんも、TVチャンピオン知り合った方というのが現実のようですし。
その意味で、目の前の人を大切にする方なんだと感じました。
子育てしている人にいいかなと
書籍でも映画でも、好きなことをしっかりと続けさせています。
他の人に何を言われようと、家の教育方針を続けている様子は、子育てをしている身として考えさせられました。
「自信を持って好きなことをさせにくい」という親御さんに、何かを感じさせる映画になっています。
ただ、映画は親の教育方針をシンプルに表現をしていたので、実際にそうなのかもしれませんが、葛藤などももう少しあったのかと推測します。
書籍を見ると、さかなクンはお母さんに似てますね。
タコ締め、飼うと殺す
お母さんの最後のカミングアウトは、書籍では
世に出すこととフィードバック
世の中に発表して、感想を得ることというのは、将来においてもよく役立つのだと、感じさせられました。
さかなクンは、お魚関連の新聞を小学校で書いていて、それが教師の中で評判になって掲示してもらっていました。
クラスメートやらが新聞を読んでお魚の話題を振ってくれて、うれしい経験をしています。
また、絵を飾ってもらうという経験もしています。
自分の描いたお魚の絵がお店いっぱいに飾られている光景は、とてもうれしいものでした。そしてこれが、自分の絵を多くの人に見てもらえた、初めての体験でもありました。
さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~ より
大きくとも小さくとも世の中に見てもらうというのはよい経験です。
今は、インターネットがあるので、見てもらうのもやりやすいでしょう。
競争は激しいでしょうが、見てもらう経験をしやすくなっていると言えるでしょう。
子どもの頃の経験と勝ち筋
小さい頃に秀でたものがあれば、それはキャリアの糸口になるいい例でした。
世の中で経験を積めば、社会に適合していきます。
もちろん適合は必要です。
はみ出すと何もできません。
でも、自分が純粋に好きだったもの、強かったものを自分で見直しにくくなります。
子どもの頃、誰かに何かを言われなくても取り組んできたこと。
当人も好きでしょうし、続けて楽しいことです。
大人になって、自分の好きがわからなくなる前に、ここに気付けるのが大切ですね。
勝ち筋につなげることができるといえるでしょう。
その他:ギョギョおじさんは怪しかった
なお、ギョギョおじさん役でさかなクンが登場してきます。
めっちゃ怪しいです^^;
自分の子どもが近所でそういう人に絡まれていたら、許容できるかというと、わかりません。
劇中では誘拐沙汰にもなるのですが、時代背景が異なると、罪のレベルが格段に上がって「間違いました」では済まないレベルでしょう。
わかる人には大丈夫ですが、時代背景をよく理解してから見ておきたいところです。
【編集後記】
9月に入り、改めてのスタート。
ご提供できる価値を高めていきます。
【運動記録】
ストレッチ○ 筋トレ○
【子育て日記(5歳・1歳)】
「男の子は同じことを10回言って1回聞いてくれたらいい」とか、「端的に伝える」とか、目にします。
気長にちょこっと対応するということでしょうか。
心がけます。。