注文住宅やマンションを建築しようと更地を購入したり建造物を取り壊したりすると、固定資産税が上がるという話を聞きませんでしょうか。
実際には上がるというより、税金を下げていた特例がなくなるために、実質的に固定資産税が上がるようになります。あなた自身が使用するときは誰かに転嫁もできません。
土地の売買を生業にしている人以外が土地の購入時期を自由にコントロールすることは難しいですが、頭の片隅に入れて土地の購入時期を調整しましょう。
更地なのか住宅用地下はいつ判断するか?
土地の現況は1月1日の状況で判断されます。
土地の状況は日々動いています。今日はビルが建っていてもあしたは更地になっていることもざらです。
「判断した日と一日違いで住宅地だった」などと主張されても、固定資産税を課す市町村の事務作業も大変ですし判断する日がまちまちだと公平性もありません。
判断の日付を統一するために、1月1日の状況となります。
1月1日に建築中の場合は?
1月1日に建築中の場合は、これも更地とみなされ固定資産税が高い状態です。
建築が終わると更地→住宅用地に区分し直されます。
建築中であっても固定資産税が安くならないので、一般住宅として使う方にとっては転嫁できないコストとなります。避ける方法がないため悔しい点ですね。
いつの分の請求書がいつ請求書が来るか
4月上旬にその年の4月1日〜翌年3月31日までの固定資産税の請求書が来ます。
1月1日の土地の状態を元に、それに対して課税されるのです。
イメージはこんな感じです。
例えば、5月1日に土地の上に建物ができあがっても、その年度に支払っている固定資産税は安くならないのです。支払う方としては残念ですが。
安くなるのは翌年以降の固定資産税です。
住宅が建つと固定資産税はどれくらい安くなるか
同じ大きさの土地として、更地と住宅建築後であれば大まかに土地の固定資産税は6分の1(約16.6%)になります。例として、更地で18万円の固定資産の請求が3万円になります。
固定資産税は毎年払います。毎年18万円払うのと毎年3万円払うのでは、負担はめちゃめちゃ違いますよね。
いつくらいまでに更地を手に入れ図面を仕上げるか
戸建住宅の場合
一般の人が住む戸建住宅を建築する場合、5ヶ月くらいは見ておきましょう。
これは詳細設計が完了してからかかる期間と考えます。建売であれば、決まっているでしょうから、建てながら選べるところの詳細確定をしながら進む感じです。
1月1日に建っていようと考えれば、7月末くらいには着工をしていたいです。図面を仕上げる期間もこだわりだすとなかなかかかります。
マンションの場合
7−8カ月はかかります。年末の12月31日までに完成しようとすれば、5月くらいには着工をしたいものです。
こちらも図面完成の期間を含めていません。
事業でなく自宅を建てる方は、こういった固定資産税のコントロールを考えることまでは難しいかもしれません。ただ、1カ月違いでうまく収まるのであれば、固定資産税のコントロールを考えてみてはいかがでしょうか。
年始から新居というのも新鮮ですしね。
【編集後記】
気づかないところから税金の負担が出てきます。コントロールしきれないところもあるでしょうが、負担は少なできるといいですね。
【昨日のはじめて】
宇治抹茶の純生クリーム大福
【子どもと昨日】
おじいちゃんの誕生祝いをしました。まだ何かよく分かっていないでしょうが、近寄っては遊んで、離れてはものを触って。にぎやかで和やかに過ごして、最後は眠そうでした。