論文のテーマをどうするかは永遠の悩みです。
一般的に、修士論文で新規性が求められるとしても、バツグンのものである必要は薄いです。
いや、新規性が必要ではあるのですが、博士論文に求められる新規性と比べるとかなり薄いです。
修士論文には、論文のてにをはを学ぶ目的もあります。
だから、そこまでの新規性がなくても修士論文レベルとしては合格になります。
ここで、高みを求める人は迷うのです。
「ずっと無難で面白くないが確実に論文になる」テーマを使うかを。
ずっと無難で面白くないが確実に論文になるテーマ
論文になるが面白くないテーマというのがあります。
論文は今まで調べたものから一歩先に進む書き方をしていきます。
ということは、多くの人が踏んだ道であっても、その先の一歩が書ければテーマとして有効です。
多くの人が踏み歩いたテーマが面白いかといえば、希少性が下がります。
テーマ選びから論文の結論と質が決まるところも大きく、踏み荒らされたと感じたテーマから降りる方もいます。
そういう方の方針として、「無難なテーマ」を嫌う傾向があります。
ただ、逆に言えば、すぐに見つかるテーマであっても新規性が一定程度あってちゃんと書けるものがあるということです。
質か量かではなく、書き上げるでいい
アカデミックでしっかりと生きていこうと考える場合には、質もかなりのものを要します。
ただ、一本仕上げればいい、税理士の資格免除で国税庁に認めてもらう水準を超えればいいのであれば、最上級である必要はありません。
質か量かは、自分がどちらに向かっていくかを決めるところから始まります。
ただ、せっかく論文を書いているのに、質を落として書こうと積極的にする人もいないでしょう。
また、論文の質を調整して書き上げることができる人であれば、そもそも質か量かを選ぶ必要がないくらい、高い質のものを仕上げられるはずです。
だから、万人が考えるべきことは、まず書き上げるということです。
論文作成の方式に則って書き上げれば、最低限の水準を越えていくはずです。
量を書いて選別する作戦もある
執筆の達人はおいておいて、一般の人が質を上げるにはどうすればいいでしょう。
量を書いて選別することがよく使われる方法です。
4万字の論文に対して、倍書いて、その後文章を選び抜く方法です。
大学院に入った方なら、一度は聞いたことがある方法ではないでしょうか。
時間がかかりますが、たくさん書いて、その後選別していきましょう。
地道な方法だなと感じるかもしれません。
でも、大学院レベルで選別を教員にしてもらえば、なんとなく書いた文章の意味を細かく聞かれて、語句の使い方についてレベルは一段階から二段階上がるでしょう。
論理構成については、論文は全体の流れをつくって書くものであるため、そこまでレベル感を上げてもらえる感じはしません。
もちろん、分野や教員、自分のレベルによって異なってくるでしょうが。
書くのが苦手であれば、とにかく気持ちを楽にもって書き続けることからです。
テーマも書き方も気持ちの割り切りを
「ずっと無難で面白くないが確実に論文になる」を使うかどうかについて、使ってかまわないです。
特に、アカデミックに残り続ける意思がないなら、そういったテーマで書ききっても問題はないです。
新規性がないから国税庁が落とすということまではあまり耳にしません。
というのも、新規性の評価はとても難しいからです。
大学の教授に委託しているようですが、とある大学が評価して通しているものを国税庁から委託された立場として積極的に否定していくのは、確証がないと難しいです。
盗用しているとか、形式を満たしていないなら、否定することは容易いです。
新規性の評価はこれら外形で判断しにくいものです。
だから否定しにくいです。
また、アカデミックに残る意図がないが、論文の質を高めたいと考える人もいるでしょう。
一生に一度くらいしか取り組まないのだから、真剣に賞を取れるレベルにしたいと。
それはそれで、いい目標です。
ぜひ、がんばってほしいです。
その場合にも、あまり気張らず、自分の書ける文章を多く書いて、その後に選別するのが適当でしょう。
論文は自分と向き合う機会になります。
他の人をベンチマークにしすぎず、自分に合う方法を見つけてみましょう。
【編集後記】
税理士の登録証が届きました。
登録が完了したことになります。
資格を登録するのと、事業を開始するのはちょっと違いますね。
粛々と用意を続けます。
【運動記録】
ストレッチ○ 筋トレ○
【子育て日記(4歳・1歳)】
「おとうさんはおやすみじゃないの?」と。
「また、休みになったら遊びに行こうね。」としました。
保育園が休みになって、もちろんしょうがないことではありますが、市町村や園の対応など、ニュースを見ていると感じる人もいるでしょうね。