個人でも商標登録をすることが増えています。
ECサイトなどで個人が販売する際にも商標登録をする必要性が取りだたされたことが理由の一つでしょう。
AmazonのECサイトへの登録にあたっても、商標登録がされている必要がありますし。
さて、個人で商標登録をするにあたって、気になるのはこれら3つでしょう。
- 個人住所バレについて
- 申請区分をどうするか
- ロゴの申請をどうするか
それぞれの対策と考え方をまとめてみます。
個人住所バレについて
商標登録を行えば住所が商標登録公報に登録され開示されてしまいます。
どうやって対策するか。
1つ目は法人を使用する方法です。
所有している株式会社などで申請を行えば、住所がバレることが
2つ目は事務所の住所などで登録する方法
郵便物が届けば大丈夫です。
3つ目として、XX会社内など、どこかの住所を借りることです。
2つ目の内容と同様に届けばいいので。
こういった質問は、女性のひとり暮らしで登録をする必要性があるなどで、よく出てくる点ですね。
会社員でしごとをしている場合も、身バレという観点から気になるところでしょう。
申請区分をどうするか
申請区分が大切な理由
次に出てくる内容は、申請区分をどれにするかです。
商標登録は、登録された内容が、同じ区分で使われているかを判断して、使用差し止めなどをしていきます。
例えば、有名なくまモン。
特許情報プラットフォームで確認してみると、多数の区分で登録されています。
例えば、区分3の「口臭用消臭剤,動物用防臭剤,せっけん類,歯磨き,化粧品,香料,薫料」で登録がされています。
所有者の熊本県の意に沿わない形で、わたしが化粧品にくまモンをつければ、商標権侵害となります。
でも区分1では、くまモンは所有されていません。
区分1は化学品ですね。
仮に新規の合成物名にわたしが、「くまモン」とつけて使っても、商標権の侵害にならないでしょう。
そして、新規の合成物「くまモン」を商標登録できるはずです。
(しませんが)
という意味で、区分はとても大切です。
申請区分はまず競合から調べよう
申請区分の当たりの付け方は、まず、競合から調べることです。
競合のECサイトがわかっているとして、そのECサイトがなにの区分で登録をしているかを調べます。
調べる際には、特許情報プラットフォームを使います。
弁理士さんに相談するにしても、説明をされた内容にちゃんとついていけるように、自分でいくらかは調べておきたいところです。
いくつか調べるうちに当たりがついてくるはずです。
最終的に費用にもかかわってくるところです。
納得したうえで、かつ、ビジネスにちゃんと役立つ内容として登録をしておきましょう。
ロゴの申請をどうするか
最後に迷うのが、ロゴを商標登録しておくかです。
ビジネスでよく使う形でそのロゴが出てくるのであれば、登録をしておくというのが基本的な考え方でしょう。
登録をしなくて、別の方がそのロゴを勝手に商標登録してしまった場合に使用差し止めをされるかもしれません。
書類や封筒などにそのロゴを使っていれば、仕様変更をする必要が出てくるでしょう。
費用がかかります。
そのときに、さっと変えてしまってもいいものか、その費用と見比べます。
ただ、ビジネスを始めたばかりの場合、ロゴを単独で商標登録するまでは、費用を捻出できないかもしれません。
そのときは、最低でも文字で商標登録をしておくことで済ませます。
予算が無限にあれば、やった方がいいことは増えるでしょう。
ただ、予算に制限がある場合には、思い切って削って、余裕が少しでたら行ったり、翌年の課題として持っておいたりと、優先度合いとして割り切りましょう。
「商標権は先に申請したもの勝ち」と言われると焦ります。
法律家からは、当然の内容です。
ただ、事業家としては、価値判断、優先度合いの判断を行うのが腕の見せどころです。
割り切りとリスク理解、そして予算が出たらそのリスクに向き合う課題を持つなど、対策をしておきたいです。
なお、商標権とロゴを制作した場合の著作権はちょっと違うでしょうが。
まとめとして
個人事業主が商標登録をする際に気になる点をまとめてみました。
最終的な登録を行うかは、それが見合うかどうかの価値判断になります。
また、みなさん迷うところです。
ちゃんと迷って、自分なりの答えを見つけましょう。
【編集後記】
税理士の人は、姓+名+税理士事務所が一般的です。
調べてみると「姓+名+税理士事務所」でもちゃんと登録している人がいます。
【運動記録】
ストレッチ○ 筋トレ○
【子育て日記(4歳・1歳)】
うえの子と一緒に落ち葉拾い。
わたしが入れないような狭い場所にスイスイ入ってちゃんと取ってきてくれるので、頼もしいです。