イギリスの法律雑誌の略語に困ったら見る資料

法学雑誌の略語で困ることがあります。
日本語の場合はかなり慣れましたし、凡例がついているのでなんとかこなせますが、外国文献だとちょっと悩みます。

今回はイギリスの法学雑誌の略語に困ったときに参考になるものを2つ紹介します。

 

もくじ

略語のわかりにくさ

海外雑誌の略語は、勘所が働かないものがあります。

例えば、「All ER」。
なにの略かわかりますでしょうか?

 

これは、「All England Law Reports」の略です。

 

 

「CLJ」も出てきます。
こちらはなにの略かわかりますか?

 

 

これは、「Cambridge Law Journal 」です。
少しでも予測できた方は誇っていいレベルではないでしょうか。

慣れると難しいものでもないのでしょうが。

 

こういうときに使える参考物を2つ紹介します。

 

OXFORD BROOKES UNIVERSITYの表

オックスフォード・ブルックス大学は、オックスフォード大学から分離して大学です。
その名の通り、オックスフォードに存在します。

法学雑誌を含んで一覧表を作成してくれています。

こちらが使えます。

クリックしてAbbreviations%20of%20journal%20and%20law%20report%20names.pdfにアクセス

あまり長くないのと、一覧性に優れています。
使いやすい表でしょ。

 

Legal Abbreviations and Acronyms Law Research Resource

法学雑誌の略を15,000ほど提供してくれているサイトです。

各国に分かれています

あわせて読みたい

例えば、「IDS EMP」という雑誌を調べるとします。
(正式な略語はIDS Emp. L. Briefですが)

検索枠に一部を入れることで調べられます。

IDS EMPと入れましょう。
すぐに出てきますね。

この場合、一番上の太字になっているものをクリックして進みましょう。

 

略語名もしっかりと出てきてくれます。

ちなみにこの雑誌名は、IDS Employment Law Briefです

あわせて読みたい

 

海外判例の面白さ

新聞などや意見などで「海外の法律で認められている」なんて、一言を論拠にして正当性を主張するものがみられますが、そんな単純な話ではありません。

隣の家のおこづかいが、月100万円であっても、私の家のおこづかいの額には影響しませんね。

法律における隣の家論理は顕著です。
そもそも憲法も違いますし、大陸法や英米法の違いもあります。
結論だけとってきて、「はいどうぞ」では議論ではなく紹介にとどまります。

実際に原文に当たったり調べてみると、深いものがあります。

気になった方はぜひ、使ってみてください。

【編集後記】
とある面談。
新しい方と接するのは楽しいですね。

【運動記録】
ジョギング○ ストレッチ○ 筋トレ○ サプリ○

【子育て日記(3歳)】
ナノブロックの組み立てをせがんできたので、難儀しております。
論文の合間に組み立てようかなと。

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