会社勤めの制度でそのうち出てこないかと考えるのは、子どもの教育のための勤怠調整です。
制度としてあまりもてはやされていないのは、教育は自己責任と考えるからでしょうか。
他がやっていないからやらないのか、他がやっていないうちに試してみるのか。
子どもの教育への欲求は必ずあるものですし、よい着眼点と感じます。
育児や介護は優先される
育児休業制度や介護休業制度は、就業規則に載っています。
育児・介護休業法に規程されているからですね。
だから、育児や介護は優先されているように感じます。
例えば、散髪に行きたいからといって都合の良いときに休むのであれば、有給休暇扱いですね。
子どもの教育についても同様です。
ただ、この2つで散髪と子どもの教育と違うのは、自分に対しての時間か家族に対しての時間か、です。
現実には、家族でやりくりして対応しているでしょうが、制度上で対応するには、フレックスや特別休暇の付与になるでしょう。
フレックス、在宅勤務で対応するか
子どもの教育に時間を使いたい場合には、夕方の早い時間帯がフリーになる必要があります。
この場合、フレックス制度を使って対応となるのが、今よくあるやり方です。
また、コロナ禍で在宅勤務になった場合、通勤時間がなくなるため、うまく対応しているご家庭もあります。
在宅勤務になった際に、意外と散髪屋さんが混んだと直接聞きましたので、似たような対応をしている家庭があるでしょう。
ただ、フレックスでも在宅勤務でも正式な対応ではないですよね。
フレックスはどう時間を使おうが自由ですが。
在宅勤務の場合には、勤務時間なのに自主的に私生活に使っている例も見られます。
たまに、会社で他社の面接を受けていることもありますので。
今ある制度以外に特色を出したければ、特別な名前で早帰りなどを認める制度が面白いでしょう。
例えば、子どもの塾や習い事への送り迎えのために早めに帰られるとか。
有名なプロスポーツ選手の親御さんが、子どもの送り迎えが自由にできるしごとをわざわざ選んでいたのは、よく聞く話です。
自由な時間を欲する労働者側
条件が他社より少し見劣りしても、自由に時間を子どもの教育に使えることを理由に、会社が選ばれる可能性があります。
他社と特徴分けをして提案するのに、とてもいい点だと考えます。
自由な時間を労働者側に与えることへの不安が経営層になるかもしれません。
後はコスト比較だけです。
どれを選ぶかということで、
- 退職する確率が高いままで採用コストや教育コストを高く見積もらなえればならない状態
- 自由に子どもの教育に使える時間を与えることで、裁量を与える代わりに退職率を下げられる
他の選択肢もあるでしょうが、自由を与えるというのは、コストを対価として条件付できるものです。
差が出るところ、不公平がない中で制度化するメリットを考えよう
子どもの教育にこわだりたい人というのは、一定数います。
全員でないにせよ、特別休暇の特典を与えておくのは、継続して勤務するインセンティブになります。
もちろん、不公平にならないかどうかは気をつけるべきところです。
子どもがいるいないなどは、それぞれの理由があるでしょうし。
ただ、いろいろな人事制度を考える上で、特典の示唆になる観点です。
どこか面白いと感じたら、少し検討してみてはどうでしょうか。