WordPressブログでの行間や段落間を改行以外で調整する方法

ブログを書くときに悩ましい、行間(行と行の間のスペース)と段落間隔(段落と段落の間のスペース)について考えます。

調整のために改行を入れている方を見かけるのですが、コードの観点から見ると少しスマートではないように感じます。
ブロックエディターの機能やCSSを使ってどのように解決できるか、今回まとめてみます。

もくじ

行間と改行問題

行間をどうするかは、人によって考え方が異なります。
文字をパラッと見せた方が、読みやすいと考えると広めがいいでしょう。

例えば、行間はどれが好みでしょうか。remは後で説明しますので、なんらかの単位ということで、ここでは流しておいてください。

行間0.8rem

行間1.0rem

行間2.0rem

つぎに段落間のスペースです。どれが好みでしょうか。

段落間 1.0rem

段落間 2.0rem

段落間 3.0rem

これらを組み合わせて、行間と段落間をそれぞれ2remにするとこうなります。

行間や段落間が広いと、パラッと読めます。
しかし、広すぎるとデメリットがあります。

それは、スクロールが大変になることです。
スクロールがめんどくさくて離脱する可能性があります。
また、HTMLの書き方がスマートでなくなります。

基本知識

対処方法に入る前に基本的な知識をさらっておきます。

rem

remという言葉が上で出てきました。
remとはなんでしょう。

  • remは、CSSでのサイズ単位の1つ
  • remの「r」はrootを意味します。

remはドキュメントのルート要素(通常は<html>タグ)のフォントサイズに基づいて決まります。
例えば、<html>のフォントサイズが16pxの場合、1rem16pxと等価になります。2rem32pxと等価になります。

参考補足補足

あまり込み入ると分かりにくくなるのですが、他の指定の仕方が気になった方は以下を補足で読んでください。
kにならない方は読み飛ばしてください

em

  • emもCSSでのサイズ単位の1つです。
  • emは、現在の要素のフォントサイズに基づいています。
  • 例えば、ある要素のフォントサイズが20pxの場合、その要素内での1em20pxと等価になります。

%

  • %は、親要素のサイズに対する割合を示す単位です。
  • 例えば、親要素の幅が500pxの場合、子要素の幅を50%と設定すると、子要素の幅は250pxとなります。

px

  • pxは、ピクセル単位でのサイズを示します。
  • 画面上の点1つを1ピクセルとして、その数だけの大きさや幅を示すことができます。

比較まとめ

  • rem: ドキュメントのルート要素のフォントサイズに基づく。
  • em: 現在の要素のフォントサイズに基づく。
  • %: 親要素のサイズの割合として計算される。
  • px: 画面上の固定のピクセル数を示す。

例: <html>のフォントサイズが16pxの場合、1rem16px1emはその要素のフォントサイズ、50%は親要素の半分のサイズ、20pxは画面上の20ピクセルを示します。

    対処方針

    では、改行以外にどのように調整していけばいいでしょうか。
    行間と段落間を調整する方針として今回は3例をご紹介します。

    ブロックエディターのスペーサー挿入

    これは任意のスペースを置けるブロックを設置する方法です。
    行間には使えませんが、段落間には使える方法です。

    ブロックエディターを使っていれば、「スペーサー」と検索してみましょう。

    実際に設置するとこのように間が空けられます。

    以下スペーサー設置

    以上スペーサー終わり

    マウスでつかんで大きさの変更ができます。

    ブロックエディターのスペース空け

    余白量を増やす方法もあります。

    こちらは、Swellのテーマのものです。
    ブロックしたの余白量ということで、remを指定することが可能です。

    余白スペーサー5rem設置

    以上余白スペーサー終わり

    CSSでの調整

    CSSを使用して行間や段落間を調整するのが、一般的な方法です。
    具体的に設定するときはもう少し細かく考える必要がありますが、ここでは基本概念をご紹介します。

    行間の調整

    行間はline-heightプロパティを使用して調整できます。例えば、行間を1.5remに設定するには以下のようにします。

       p {
         line-height: 1.5rem;
       }

    段落間の調整

    段落間はmarginプロパティを使用して調整できます。特に、margin-bottomを使用して段落の下のスペースを調整することが多いです。例えば、段落間を2remに設定するには以下のようにします。

       p {
         margin-bottom: 2rem;
       }

    参考情報

    margin-topやmargin-leftも存在します。
    単にmarginと指定すると上下左右の4つを指定するコードを書けます。
    また、ヒントとして、maring-topとmargin-bottomを両方指定すると相殺されます。

    CSSを使うと、デザインの一貫性を保ちやすいメリットがあります。
    初心者は少しハードルが高いかもしれませんが。

    まとめとして

    改行で行間や段落間を指定することも可能ですし、そうやっている方も見かけます。
    悪くはないのですが、この方法だと倍数指定となります。

    rem指定だと、1.4remのように細かく指定することも可能です。
    慣れてきたら、このように細かく指定して、自分好みのメディアに仕上げていきましょう。

    【編集後記】
    YouTube動画のタグなどの調整をしています。
    一般論では、それほど重要ではないということですが、とりあえず。

    【運動記録】
    ストレッチ○

    【子育て日記(6歳・2歳)】
    子どもに漢字検定の問題を解かせています。
    思ったよりできるきている気がします。
    このブログの方を、先に書き終わったので、途中経過までに。

    もくじ