機能法はみんながよく理解している理論化の方法です。
ただ、厳密に行わなければうまくは一般化できません。
中学校や高校の数学では、しちめんどくさく前提を置き、そして、一歩一歩進んで理論化していきます。
一般生活でももちろん使える方法ですが、雑に行うと間違った理解をしてしまいます。
おかしな機能法の例をあげて、よくある間違いを見ていきましょう。
横浜駅で連続で列に割り込まれる経験の間違った帰納法の例
こんな例をあげてみます。
横浜駅に行きました。
食事をというところで、有名なシュウマイ弁当を買おうと並びます。
すると中年の男性が一人さっと割り込んできて注文。
店員さんももめるのも嫌なのかそのまま受付。
そこを過ぎてちょっと聞きたいことがあったので改札に。
改札で駅員さんに聞きたい人が並んでいました。
で、わたしも並びます。
すると今度は女子高生2人が割り込んで来て、駅員さんもその2人に対応。
短い滞在の中の10分程度で、立て続けに2回列を抜かれました。
わたしは間違いなく、列に並んでいて抜かれました。
それも短い間に2回もです。
ここから帰納的に考えられるのは、「横浜は列に割り込む」です。
これは正しいでしょうか?
正しいわけないですよね。
この結論を、現象を正しくつかんだ一般事象と主張した場合、「ちがう」という声がもう聞こえてきそうです。
連続で発生するととと錯覚
連続で発生すると錯覚するいい例です。
立て続けに起きたのだから、次も起きるだろうと。
でも、正しくない判断です。
サイコロの目に話を変えても、おかしい感じです。
6の目が2回連続で出たので、次も6が出ると。
イカサマという可能性をドラマで疑うのであれば可能性があるかもしれません。
でも、通常は1/6の確率なので、16%くらいですね。
2回程度連続で起こることの法則がそもそもあるのでしょうか。
見えない変数
見えない変数が原因である可能性もあります。
例えば、わたしが周りから見るととても並んでいるようには見えず、結果的に抜いたと。
この場合は、例示でわたしが示していない「わたしが周りに与える印象」が原因であり、それが立て続けに列に割り込まれる原因になったと。
「地域が横浜だったから列に割り込まれた」という原因とは別の仮説も立てられます。
今回の原因はたまたまだったという程度でいいのですが、ビジネスで原因を考える際に、わかるようで真にはわかりずらいものです。
マレな例を一般化しない
「わからない」のも問題ですが、「間違った理由を原因と見る」ことも弊害が多いです。
違った方向へ行動を向かわせてしまうので。
わたしがあげた「横浜で連続2回で列に割り込まれる経験」を一般化しようとして、多くの方は無理筋の印象を持ったかもしれません。
でも、ビジネスの原因を探ろうとしているときに、こういった拡大的な帰納法が使われている例に意外と出会います。
感覚的なところも大切にしつつ、マレな例を一般化して変な理解をしないように注意しましょう。
【編集後記】
不動産の取引。
諸経費は色々とかかります。
オススメしないことはないですが、ちゃんとその辺りも理解しておきたいですね。
【運動記録】
ストレッチ○ サプリ○ ジム○
【子育て日記(5歳・1歳)】
今日はカレーを子ども用と大人用と。
そのうち、一鍋でつくれるようになるでしょうね。
長男が帰ってきたら、一緒にする料理を考えます。